◆53歳からファンクラブに入会

「毎日、朝8時に出社して、17時までは働き続ける日々を送ってきました。でも、“彼女たち”に出会って、生活に彩りが添えられた。ガチ勢からすると私はにわかもいいところですが、感動を共有できる仲間も増えて、前向きになった」
田中さんの言う「彼女たち」とは、「ハロー!プロジェクト」のことだ。53歳からファンクラブに入会し、ライブに足を運ぶようになったという。
「もともと天地真理や松田聖子が好きだったので、YouTubeでアイドル歌手の動画をよく見ていたんです。その流れでモーニング娘。の『ブレインストーミング』が再生されたときに、『作詞・作曲担当のつんく♂さんは投資家なのでは?』と感じたんです。冒頭の歌詞〈トリプル良い事があった〉は安倍政権の“3本の矢”にかけているように感じて(笑)。ほかにも『LOVEマシーン』では〈恋はインフレーション〉という表現もある。
それでつんく♂さんに興味を持ってモー娘を聞きまくるようになったところで、道重さゆみに出会った。歌が苦手で踊りもほかのメンバーに見劣りする彼女は、ヒールキャラを演じることで一時低迷したハロプロの人気をV字回復させた。そんなアイドルいます!? “愛社精神”で嫌われ者を買って出るなんて……。サラリーマンとして生きてきた自分に、道重は見事に刺さったんです」
![50代からの[幸せ散財]革命](https://assets.mama.aacdn.jp/contents/210/2026/6/1780384545626_b27qcdydf38.jpg?maxwidth=800)
◆ハロプロ推しの活動費は年間10万円程度
加えて、ライブで受けた衝撃が田中さんを夢中にさせた。「全力で歌って踊る彼女たちに圧倒されただけでなく、ファンとの一体感に感動しました。ハロプロ好きは、ほかのアイドルグループよりも“箱推し”が多いせいか、誰かの卒業ライブとなれば、全員がそのコのメンバーカラーのペンライトを振って応援するし、長くファンを続けている人が多いんです。私は80代男性ファンがライブ会場で感動して涙する姿も見ました。
私も、道重が卒業直前の’14年のライブで、自分よりも歌や踊りがうまいメンバーを引き連れて登場するシーンを見るだけで、涙が止まらなくなった。以来、基本的には私も箱推しですが、飯窪春菜や牧野真莉愛など、道重のことを特に慕っていたメンバーを追いかけながらハロプロファンを続けています」
チケット代にグッズ代、仲間との交流に費やすお金は年間10万円程度と話す田中さんは、「毎月、数万円の積立投資するより、はるかにリターンがいいかも(笑)」とも話す。
「気持ちが若くなって、生活にハリが出た。何歳になっても楽しめることができたので、老後の不安もあまりない。おそらく死ぬまでハロプロ推しを続けるでしょう」

