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「濡れた靴に新聞紙」はもう古い。シューフィッターが実践する「爆速で乾燥させる方法」と梅雨メンテ術

「濡れた靴に新聞紙」はもう古い。シューフィッターが実践する「爆速で乾燥させる方法」と梅雨メンテ術

こんにちは、シューフィッターの佐藤靖青(旧・こまつ)です。靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。

本格的な梅雨のシーズンを迎えました。帰宅途中で雨に降られて、びしゃびしゃに濡れた靴は不快極まりありません。ということで、今日は、①濡れた靴をどうしたらいいか、②乾いた後のメンテナンスについて、ネットにも載っていない情報を実体験ベースで解説します。

◆濡れた靴はサーキュレーターで「爆速」乾燥がベスト

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筆者私物
「中まで濡れた靴には新聞紙を入れて」と、ネットには必ず書いてありますが、情報が遅いです。数倍早く乾燥させる近代兵器がサーキュレーターです。これを「強」にして、靴の中まで風が通るようにして容赦なく数時間回してください。玄関の「たたき」なら物も吹っ飛ばなくていいでしょう。ほとんどの靴、とくにメッシュ系のスニーカーであれば、3時間程度でほぼ乾きます。

コツは、①インソールは必ず外して洗濯機で洗う、②はじめに濡れた靴の中と外をタオルで拭く、③靴の中まで風が通る方向にサーキュレーターを配置する(=つま先を向けない)の3点。サーキュレーターはアイリスオーヤマの3000円くらいのもので十分で、とにかく爆速で空気を送り込むことが大事です。扇風機ではダメです。風力が弱すぎるのと、ピンポイントに風が入らないのでサーキュレーターでなければ効果がありません。

もちろん昔ながらの「新聞紙やキッチンペーパーを何度も入れ替えて自然乾燥」させるのもいい方法なのですが、「生乾き時間」が長いので、バクテリアも繁殖して悪臭のもとになるのがデメリット。なにより紙を入れ替えるのが地味にめんどうです。今の時代は新聞紙を探すのもひと手間でしょう。

インソールは脂や角質がこびりついているので、無思考で取り外して洗濯機で洗いましょう。普通の洗濯洗剤で大丈夫です。脱水までかけたら室内に干せばたいていは一日で乾きます。

インソールが取れない革靴やパンプスならサーキュレーターでも乾きにくいですが、それでも自然乾燥より数倍は早く乾きますし、匂いません。


◆靴を休ませるならシューツリーは必須

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筆者私物
サーキュレーターで爆速乾燥は「靴を1足しか持っていない」「どうしても明日も同じ靴を履く必要がある」場合の有効手段ですが、できれば濡れた靴は2~3日休ませるのがベター。乾燥させたあと、もしくは替えの靴があるなら革靴・スニーカーに関係なくシューツリーを入れておいてください。型崩れ防止だけではなく、中の湿気も逃してバクテリアの繁殖を抑え、結果的に靴の寿命が数倍に伸びる合法ドーピングです。

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スレイプニル「シダーシュートゥリー スタンダード」。4400円。写真は販売サイトAmazonより
現行品で個人的なおすすめは、スレイプニル社の「シダーシュートゥリー スタンダード」(4400円)です。シューツリーも100均から数万円のものまで多彩ですが、はじめの1個ならこちらで十分。杉に似た木材を使っており、耐久性も吸湿効果も高い。毎日使っても数年は持ちます。

とにかく靴を縦方向に「ピンと張らせる」ことが最重要。スニーカーも革靴も、裂けてくる・底が剥がれてくるのはほとんどが履きジワからです。筆者はスニーカーにももれなくツリーを入れていますが、この10年間で履きジワから裂けて寿命が終わったのは1足のみ。つま先に穴が開いた・ソールが加水分解したものは数足ありましたが、数千円の投資で靴の寿命は数倍伸びます。まだ使ったことのない方は、梅雨の時期から使い始めるとその効果に驚くでしょう。

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筆者私物
勘違いされやすいのが、新品の靴に入っているこういうもの。これ、速攻で捨ててください。業界用語では「アンコ」と呼んでますが、工場から消費者に届くまでの間だけ、型崩れを「一時的に」しのぐだけの紙です。捨てていいものかどうか迷って、後生大事に取っておく方もいますが、ムダです。一度履いた靴に再度入れてしまうとカビの温床になりますし、和紙でもないので虫も湧きます。

配信元: 日刊SPA!

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