とろけるクリームと完熟の贅沢「メルティーショート〜完熟メロン〜」
パフェと並んでサロンの主役を張るのが、運ばれてきた瞬間に思わずカメラを向けたくなる「メルティーショート〜完熟メロン〜」です。

私たちがよく知る三角形や四角形のショートケーキとは一線を画す、どこか有機的でエモいビジュアル。ふわっふわに焼き上げられたスポンジの上から、限界までゆるめに仕立てられた真っ白な生クリームが、まるでドレスの裾のようにお皿へ向かってとろ〜りと広がっています。
この生クリームの加減が、まさに職人技。おそらく「6分立て」ほどに調整された絶妙なテクスチャーで、口に含んだ瞬間にすっと消えていく、まさに“飲める生クリーム”。質の良さがひと目でわかる上品なコクがありながらも、甘さは控えめで決して重くありません。

お皿の底に広がる鮮やかなグリーンのメロンソースに、まるでケーキそのものが心地よく沈んでいるかのような贅沢な構成。このソースには秘密の香りづけ(リキュールなど)が施されており、メロン特有の青臭さをカバーしています。ただ甘いだけでなく、気品あふれる爽やかな風味だけ感じさせてくれるようでした。
中にはジューシーなメロンの果肉がしっかりとサンドされており、トップには大ぶりの完熟メロンと繊細な飴細工がキラリ。みずみずしい果肉、とろけるクリーム、そして極上のスポンジが口の中で三位一体となって弾ける、まさにサロンだからこそ提供できる「賞味期限わずか数分」の儚くも贅沢なショートケーキです。
一皿に宿る職人の手仕事とリゾート感「アシェットデセール~メロン・ココ~」
パフェ、ショートケーキに続き、このサロンの真骨頂とも言えるメニューが、美しい皿盛りの世界を堪能できる「アシェットデセール~メロン・ココ~」です。運ばれてきた瞬間から、夏の暑さを吹き飛ばしてくれるような、爽やかでリゾート感あふれる空気がテーブルを満たします。

丸くくり抜かれた完熟メロンの果肉。そしてそれと対をなすように並ぶ白い球体は、マスカルポーネと生クリームに、高貴なバニラの香りをまとわせた特製のムース。それらを優しくくるむように、透き通るミント香るゼリーのシートがふわり。この透き通るゼリーによって、より涼しく感じるから不思議です。
この繊細な主役たちを支える土台には、ココナッツのクロッカンとフィヤンティーヌを合わせたタルト生地が。ナイフを入れると「ざっくざく!」と小気味よい音が響き、ココナッツ特有のトロピカルで優しい甘みが口いっぱいに広がります。

さらに、添えられたココナッツアイスの横で、風になびく羽のように美しく湾曲している薄いパーツ。実はこれ、メロンのピューレにデンプン質を混ぜて薄く伸ばし、2〜3時間かけてじっくりと乾燥焼きさせた「メロンのチュイール」なのです。

オーブンから出した瞬間、冷めて固まる前のわずかな時間に、パティシエたちが1枚1枚すべて手作業でこの立体的な形に成形しているということ。
お皿の上に表現された世界には、何一つとして無駄なものはなく、すべてが手仕事の結晶。だからこそ、理屈抜きで「美味しい」と五感が歓喜するのです。メロン、バニラ、そしてココナッツが奏でる極上のマリアージュを、ぜひ五感すべてで味わい尽くしてください。