◆“東大女子”は、負けず嫌い

中澤:大学2年の時にもオーディションを受けようとしたけれど、お母さんから「アイドルは不安定な世界だし、危ないこともいっぱいあるから応援できない」って言われたんです。その代わり、大学でアイドルの振りコピをするサークルで活動をして、アイドルへの気持ちは少し消化できていました。でも一度でも挑戦してみないと、この気持ちは一生収まらないんだろうなって感じていました。
――アイドルになってからは、順調でしたか?
中澤:いえ。あいみゅうに加入する前に、べつのグループでも活動していました。そこはもう運営がぐちゃぐちゃになっちゃって……。最終的に一年ももたないで活動終了してしまったんです。あいみゅうに加入してからは、大学も卒業をしてお仕事としてアイドルをしているのを家族にも認めてもらっています。お母さんから「ちゃんと税金も払ってね」って言われます(笑)。

中澤:表舞台で何かを成し遂げたいみたいな気持ちが、ずっと心の奥にあって。受験もゴールがあったし、目的がはっきりしている方が頑張れる。ミスコンの場合は、活動期間が決まっているので頑張れるんじゃないかなって思ってエントリーしました。ミスコンではあさちゃん(タレントの神谷明采・ミス東大2020)は自分の一個下の代で出場していたので、面識ありました。あさちゃんもそうだけれど、やっぱり東大女子って負けず嫌いの性格が多いんですよね。
◆東大で2度留年。それでもアイドルを辞めなかった

中澤:じつは大学3年生を3回やっているんです……。理系だと実験のレポートを出さないといけないのですが、それがイヤすぎて。提出しないと4年生に進級できないんですよ。しかも3度目の3年生の時には、アイドル活動を始めていたので就活はしていなくて。「自分はこのままアイドルをやる」って考えていました。
――親からは、反対されませんでしたか?
中澤:親からは「絶対に留年はするな」って言われていたんですよ。でも学費を払わないといけないので、バレるじゃないですか。年度末におびえながら電話したら、たっぷり怒られました(笑)。お母さんは「入学したからには、卒業しなさい」と言って、学費を払ってくれました。
――何年かかって卒業されましたか?
中澤さん:結局、6年かけて卒業しました。せっかく東大に合格したのに、高卒になっちゃうのはもったいないって思って頑張りました。


――勉強ができたことが、アイドル活動で役立ったことはありましたか?
中澤:ライブ以外では、チェキ会とかファンの方とのコミュニケーションが重要になってくる。その時に、ファンの方の名前を覚えたりとか、前に話した内容を覚えたりするのが苦じゃないっていうのがありますね。受験生の頃は一日10時間くらい勉強していた。そういう生活を毎日繰り返していたので、アイドル活動と受験とどちらが大変か考えた時に、あの大変な受験勉強を乗り越えられたから大丈夫って思えるってことはありますね。

1998年生まれ。アイドルグループ「 I’mew(あいみゅう)」 のメンバー。東京大学工学部卒業。ミス東大2019準グランプリ。『大食い女王決定戦2020』第3位。X(旧Twitter):@rikako_imew
2026年8月7日(金)I’mew(あいみゅう)5周年記念ワンマンライブ開催決定!
会場:BLAZE GOTANDA
<取材・文/池守りぜね、撮影/星亘>
【池守りぜね】
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration

