◆衰退する業界に思うこと
――お母様はその後も、警察から逮捕されてしまう。有賀美雪:私が17歳9カ月のときでした。浅草にあるフランス座にこれから出演しようという矢先、警視庁から150名近くの捜査員が派遣されてきて、保護されたんです。実は私、5歳上の従姉の住民票を使って伊香保で芸者をしていた時期があるんです。で、それが「母親が娘を芸者に沈めて、金を抜いている」とみなされたそうで。実際、警察官経由で聞いた話では、実は芸者受けの人に、私を担保にして200万円ほどもらっていたそうです。「だから、働いても働いても実入りが少なかったのか!」と合点がいきました。芸者は半年〜7ヶ月くらいやっていたと思います。
――ストリッパーとして、昭和から現在までの変遷を知る身として、いまの業界をどうご覧になっていますか。
有賀美雪:ご承知の通り、ストリップ劇場はどんどん衰退しています。客を魅了する回転ベッドも設備がないとか、あっても壊れていて修理する業者も潰れているとか……いろいろと昔と違ってきたなぁと思う点はあります。今は本当に魅せるショーを成立させられるストリッパーが少なくなってきていることも痛切に感じます。
<取材・文/黒島暁生>
【黒島暁生】
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki

