3. CMOに期待するミッション
一言でいえば、DMOの経営戦略を現場から動かす中核になることです。
CMO(Chief Marketing Officer)は、その名の通り、マーケティング戦略を担う最高責任者ということですが、今回の人材に期待することは、必ずしもマーケティング「だけ」をやってくれればいいというニュアンスとは、少し異なります。
前述の通り、宿泊型観光地への転換や、ナイトエコノミーの育成、戦略的なインバウンド観光客へのアプローチなど、いわゆる教科書的な課題は小樽市においてもほぼ例外なく対処すべきものといえます。そのための観光施策は、もちろん在住の方々の努力や意志の積み重ねではあるものの、必ずしもこれまでは戦略的になし得てきたものではないようです。そういう意味では、マーケティング的な発想をしっかり組み込み、その戦略立案から実行計画、そしてPDCAのサイクルまでを一気通貫で見ていける人材が求められていることは言うまでもありません。
しかし一方で、必ずしもそのための「専門家を招聘する」という意図ではない。一般社団法人小樽観光協会 専務理事の徳満さんは、このポジションに求める人物像についてこう話しています。

[一般社団法人小樽観光協会 専務理事 徳満康浩さん]
「そうですね……現場で動く我々としては、やっぱり現場感を大事にする価値観を一番大切に考えているんです。知識や経験も我々にはもちろん足りないので、そうしたスキルは本当に頼りになります。でも一方で観光はやはり現地・現場で最終的な成果が実ります。地域の人たちと実際に会話を交わし、議論しながら、一緒に進んでいく。そういう輪の中心になれるような人を、やはり我々は望んでいるんです。」 そしてこんなふうにもおっしゃっていました。 「簡単に言えば、口も手も頭も動く人がほしいんですよね! 小樽の場合、CMOの”M”はマーケティングだけじゃなくて、マウス(口)もムーブも込みで考えてます(笑)」 徳満さんのお話からは、その気さくな人柄だけでなく、今までこの環境を積み上げてきた重みと、小樽の未来への責任、またそれに対する期待感がすべて一つに混ざったような大きなエネルギーを感じました。4. 求めているのは、こんな人材
徳満さんに、今回募集する人材についてもう少し具体的なイメージを伺いました。それを以下に箇条書きにしてみます。
- マーケティングの実務経験は、やはり期待しています。
- それと同等、あるいはそれ以上に大切にしているのが、人間力とフットワークです。
- 何となくイメージしている年齢は40代中盤から50代前半ですが、年齢に縛られません。
- 男女についても、もちろんどちらも可能性があると思っています。
- 小樽で長く腰を据えてやっていく意志があるかどうかは非常に重要です。
- 観光業界の出身でなくても問題ありません。
- マーケティング、ブランディング、事業開発など、多様なキャリアは大歓迎です。
- 北海道や小樽に縁のある方、あるいは以前から関心を持っていた方は特に歓迎です。
- UIJターンも積極的に受け入れます。(直接の補助制度はありませんが、色々相談に乗れます)
- 語学は必須ではありませんが、海外マーケットへの感度や関心がある人は、そのバックグラウンドを十分に活かせる環境があります。
もちろん、全てを兼ね備えていなければならないというわけではありません。ただこうしたお話の中から、今回の選考の価値観や軸を感じ取っていただければと思います。

