◆高市陣営に「中傷動画」疑惑

しかし、これを単なる一過性の政治スキャンダルとして片付けるべきではありません。ここには、現代日本の政治風土、インターネットという言論空間の変質、そして私たちの精神のあり方に至るまで、極めて深刻な問題が凝縮されているからです。
◆問題が映し出す「政治に対する絶望感」
今回の騒動を伝えるニュースを見て、多くの人が抱いた感覚は、「驚き」ではなかったはずです。「やっぱりそうか」あるいは「ああ、高市早苗ならあり得るな」──むしろ、最初から分かっていたことの答え合わせを確認できたときの静けさです。新しい事実が暴かれたというより、薄々感じていたことにお墨付きが与えられた、そんな感覚で報道を受け取った人が少なくないように感じます。
だからこそ、この問題は政治に対するより根深い絶望感を映し出しているのです。

