大切な人たちが気軽に集う場所に
<この日は娘が来てくれたので、一緒にお店で選んで新居で乾杯しました>
そして、新しい街での楽しみも見つけました。
仕事からの帰り道、シャルキュトリー(ハム、ベーコンなどの食肉加工食品のこと)を量り売りで買えるお気に入りのお店があります。
今日は何を買おうかな、とショーケースを覗きながら選ぶ時間が楽しくて、つい立ち寄ってしまいます。
帰り道に小さな楽しみがあるだけで、一日の終わりが少し特別なものになるから不思議です。
さらに、もうひとつ嬉しい変化がありました。
東京に住む子どもたちが、以前より頻繁に遊びに来てくれるようになったことです。
鎌倉に住んでいた頃も来てくれていましたが、今は気軽に顔を見せてくれることがあります。
一緒にご飯を食べたり、お茶を飲んだり。
特別なことではありませんが、そんな時間が増えたことをとても嬉しく思っています。
年齢を重ねるにつれ、家に求めるものも少しずつ変わっていくのかもしれません。
景色の美しさや利便性だけではなく、大切な人たちが集まりやすいことも、私にとっては大事な心地よさのひとつなのだと気づきました。
今回の引っ越しを通して思ったのは、住む場所を変えるということは、単に住所が変わることではないということです。
これからどんな時間を過ごしたいのか。
何を大切にして暮らしたいのか。
そんなことを見つめ直す機会でもあるのだと思います。
暮らしは自分に合わせて育てていくもの
<すぐ近くに海がある鎌倉での生活も、とても心地いいものでした>
鎌倉での暮らしは本当に大好きでした。
でも今は、仕事と暮らしの距離感、自然との距離感、家族との距離感、そのどれもが心地よく感じられる場所に出合えた気がしています。
暮らしに正解はありません。
年齢や環境によって、心地よい形も少しずつ変わっていくのでしょう。
だからこそ、その時々の自分に合ったバランスを探し続けることが大切なのかもしれません。
まだ部屋づくりも途中です。
これから手を加えたい場所もありますし、暮らしも少しずつ変化していくと思います。
でも、それでいい。
暮らしは完成させるものではなく、その時々の自分に合わせて育てていくもの。
そう思えるようになったことも、今回の引っ越しで得た大きな気づきでした。
この連載を読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。
皆さまの暮らしのなかにも、自分らしい心地よいバランスが見つかりますように。
<引っ越し前の新居。これからどんな生活を自分サイズに作っていくかワクワクしています>
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