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「進次郎構文はもう笑えない」防衛大臣の軽い言葉が“国家の意思として読まれる”最悪のシナリオ

「進次郎構文はもう笑えない」防衛大臣の軽い言葉が“国家の意思として読まれる”最悪のシナリオ

◆「進次郎構文」と「霞が関構文」が合体した

ここで起きているのは、進次郎構文の進化ではない。むしろ、進次郎構文と「霞が関構文」の合体である。前向きな雰囲気で重い論点を包み、分かりやすさの名で制度上の微妙な言葉を使い、責任を問われると政府全体へ主語を広げる。

以前の進次郎構文は、意味が空洞である点に問題があった。現在の構文は、空洞の中に安全保障政策が入っている点で、はるかに危うい。

防衛大臣の言葉は、ポエムではなく「国家の意思」として読まれる「進次郎構文」は、もはや笑い話ではない。防衛大臣の言葉は、ポエムではなく国家の意思として読まれる。本人が軽く言ったつもりでも、相手国は外交信号として読み、国民は政府方針として受けとり、自衛隊員は自分たちへの呼称として受け止める。

進次郎構文が防衛大臣の口から出るとき、問題は言葉の面白さではなく、言葉の重さに耐えられているかになる。そこに、最近の小泉氏への最大の批判点がある。<文/森川友義>

【森川友義】
早稲田大学名誉教授。元早稲田大学国際教養学部教授。政治学博士。1955年群馬県生まれ。早稲田大学政経学部卒、ボストン大学政治学修士号、オレゴン大学政治学博士号取得。国連勤務後、米国ルイス・クラーク大学助教、オレゴン大学客員准教授等を経て、現在に至る。専門は日本政治、恋愛学、進化政治学。政治学の著書としては『60年安保 6人の証言』(編著、同時代社)、『若者は、選挙に行かないせいで四〇〇〇万円も損している!?』、『どうする!依存大国ニッポン』(ディスカヴァートゥエンティワン社)、『生き延びるための政治学』(弘文堂)等がある
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