参加者が語ったのは鉾田市というまちが面白い!ということ。
では、この設計はどんな結果を生んだのか。プログラム実施後のアンケートでは、鉾田市への印象が「とても良くなった」と答えた方がほぼ全員。「今後も鉾田市にとても関わりたい」と答えた方が約9割にのぼりました。
参加者アンケートには、こんな声が並んでいます。
👤「ただの観光では得られない人とのつながりを得ることができた」 👤「農家さんのリアルな生活や考え方を知ることができた」 👤「必ずまた訪れたい、皆様と関わり続けたいと思いました」 👤「鉾田の食材を自分の仕事でも使いたい」
注目したいのは、ここで語られているのが「農業体験が楽しかった!」ではなく、人とのつながり、地域の日常、そして“鉾田市というまちへの関わり”だということ。
体験そのものは、農家さんの畑というごく狭い「点」で起きています。それなのに、参加者の中に残ったのは鉾田市という「面」への愛着だった。点の体験を、人とストーリーを介して面のファンへ転換する、まさに当初立てた仮説に対する、答え合わせとなりました。さらにその後、都内のレストランに勤める参加者が「ぜひ鉾田の野菜や果物を店で使いたい」と農家さんとつながり、1か月後には実際に鉾田のいちごや野菜を使ったメニューが誕生。体験が終わった後も、参加者の生活や仕事の中に鉾田が入り込むという、深い関係人口が生まれています。こうした関係を一過性で終わらせず継続的にかかわってもらうための仕掛けについても、セミナー内で具体的に語られています。
まとめ「体験」が先、「つながり」は後から
今回の取り組みを通じて見えてきたのは、関係人口創出における順番の重要性です。コミュニティという”ハコ”を先に用意しても、そこから関係人口は育ちにくいというのが、私たちが数々の事業で痛感してきたリアルです。
鉾田市の場合、体験への最初の引っ掛かりを作ったのは「人」でした。農家さんのストーリーを入り口に体験へ誘い、坂田のような地域コーディネーターの存在が地域との間をつなぎ、直売所や海といった拠点に思い出が紐づいていく。その結果、点の消費は面のファンへと変わりました。
住んではいない、でも一度きりじゃない。 鉾田市の食材を自分の店のメニューに取り入れた参加者の例にもあるように、住んではいないけれど、自分なりのやり方で鉾田とつながり続けている。「人×体験×拠点」を束ねて、こうした一人ひとりの縁をつくっていくことが重要です。
この記事でご紹介したのは、いわば施策の設計図にあたる部分です。
- 調査データをどう読み解き、課題をどう特定したのか
- 協力農家さんをどう見つけ、どう巻き込んでいったのか
- 地域に入っていく際の、リアルな苦労と工夫
- 参加者との関係を継続させる、地道な仕掛けの数々
といったような実践の部分は、アーカイブ動画の中でご紹介しています。自地域で「まずは何から始めればいいか?」を考えている自治体・事業者のご担当者様必見の内容となっておりますので、ぜひ以下よりお申し込みくださいませ!
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