◆最後の最後まで“基準”を上げ、自身初のW杯本大会へ
キャリア初となるW杯本大会に向けた調整も順調だ。国内合宿に始まり、日々のトレーニングの中で高いレベルのプレイヤーたちと対峙することで、GKとしての感覚は一層研ぎ澄まされている。「ゲーム形式はもちろん、シュート練習にしてもそうですけど、やっぱりみんな1つ1つの質が高いです。打つ直前まで駆け引きをしながら、GKが止めにくいタイミング、コースを狙ってくるので。しっかりそのイメージに合わせるのはもちろんですけど、打たれる瞬間の自分の姿勢や立ち位置の微調整だったり、プレジャンプのタイミングやセービングのフォームまで、本当に細部までこだわって質を上げています。充実感はかなりあるので、“上の基準”に合わせながら自分の基準もさらに上げていきたいです」
先月31日(日)に国立競技場で行われたアイスランド代表との試合では、後半38分に鈴木と代わってピッチに立った。スコアレスでの途中出場というGKにとってはかなり難しい局面での投入だったが、「練習から緊張感を持って取り組めているので、いつも通りプレーできました」と手応えを口にした。
「途中出場は人生初でしたけど、本大会でもそういう場面が来るかもしれないので。外から試合を見ながらゲームの状況、流れを読んで入ることが大事になると思うので、良いシミュレーションになりました。GK3人での競争はもちろんある中で、互いに良い関係性を持ちながら切磋琢磨できているので、いつ出番が来てもいいように準備していきたいと思います」
世界の強豪と鎬を削るW杯は総力戦だ。特に今大会は参加チーム数・試合数が増えたことで、より多くの選手に出番が回ってくる可能性も高い。確かな成長を続けている早川の存在は、鈴木彩艶が君臨する中でもチームに確かな安心感をもたらしてくれるはずだ。
夢見ていたW杯の舞台へ。Jリーグを代表する守護神が、強い覚悟を胸に本大会に臨む。
取材・文/福田 悠 撮影/藤田真郷
【福田悠】
フリーライターとして雑誌、Webメディアに寄稿。サッカー、フットサル、芸能を中心に執筆する傍ら、MC業もこなす。2020年からABEMA Fリーグ中継(フットサル)の実況も務め、毎シーズン50試合以上を担当。2022年からはJ3·SC相模原のスタジアムMCも務めている。自身もフットサルの現役競技者で、東京都フットサルリーグ1部DREAM futsal parkでゴレイロとしてプレー(@yu_fukuda1129)

