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高級住宅地・目黒に急増する「違法エステ」の実態。摘発逃れで“闇民泊物件”を転々…住民に広がる不安

高級住宅地・目黒に急増する「違法エステ」の実態。摘発逃れで“闇民泊物件”を転々…住民に広がる不安

2月に人気店「神のエステ」が摘発されたのをはじめ、全国で違法メンズエステへの締め付けが厳しくなっている。ところが、都内の高級住宅地・目黒で違法メンエスが増えており、なかには闇民泊で営業する店もあるという。現地を歩き、違法風俗の実態に迫った!

◆摘発強化の裏で高級住宅地・目黒区に黒い影……

マンション
違法メンエスが闇民泊で営業していると思しきマンション。目黒区らしく、外観は小洒落ているがごく普通のマンションだ
 2月、1都4県で営業していたメンズエステ(以降、メンエス)「神のエステ」が風営法違反(禁止地域営業)の容疑で摘発された。メンエスは、“土建”(ユーザー間の隠語。「ド健全店」の意味)なら、特段の許可なく営業できる。だが、性的サービスを提供するには風営法上の届け出が必須なうえ、許可を得ていても禁止地域では営業できない。「神のエステ」はごく普通のマンションの一室で、年間10億円も荒稼ぎしていたという。売り上げを押し上げたのは、過激な性的サービス「裏オプション」だ。

 そんな違法メンエスが、東京の高級住宅地・目黒区で増えている。なかには実態は無人管理の民泊だが、旅館業の営業許可を受けた“名ばかりホテル”や、許可さえ得ていない闇民泊で営業する店もあるというのだ。摘発を逃れるため、場所を転々とするのに都合がいいのだろう。メンエスの住所は「○○駅徒歩3分」「目黒区○○2丁目」などとボカされており、予約して初めて、「ルーム」の場所が明かされる。これも摘発対策と見ていい。

 住所の情報提供を受けた記者がまず訪れたのは、都内でも屈指の人気エリア・中目黒。駅から徒歩5分ほど、大手デベロッパーが手がけた新築の高級マンションだ。本当にここでメンエスが営業しているのか。だが、店のHPにある「駅チカ」「新築高級マンション」の文言と重なる。予約の電話を入れ、住所を聞き出すとまさにここだった。闇民泊ではなかったが、こんな高級マンションにもメンエスは入り込んでいた。

 この物件ほど高級ではないが、中目黒には違法メンエスが入居するマンションが多い。風俗店経営に携わり、業界事情に詳しい千葉礼音氏は、こう明かした。

「メンエスの7割は性風俗店で、大多数は住居用の賃貸マンションを借りてモグリで営業している。もちろん違法ですが、住宅街でも営業できてしまう。近年、風俗は過当競争で、風俗コンサルの指南で競合が激しい繁華街を避けて、あえて住宅街で商売する店も増えてます。さらに中華マネーが都内の不動産を買い漁っており、中国人のマンションオーナーにすれば、メンエスだろうが賃料が入ればいいので黙認している状態。こうしてメンエス営業の“許可物件”が続々と増えているのです」

◆「騒がないように」店が客に注意する理由

 メンエス愛好者ゆえに度を越した営業を懸念し、今回、情報を提供してくれた夜神勃人氏は、実態をこう話す。

「目黒区は閑静で安全な住環境を求めて暮らす人が多いのに、引っ越したマンションにメンズエステが入っていたら、平日休日を問わず、不特定多数が深夜まで出入りする。そんなメンエス店が“施術”を行うルームが、私の知る限りでは、目黒区に少なくとも150室はあります」

 住民はたまったものではない。中目黒のメンエスと同じフロアに暮らす30代の主婦は、悲痛な声を上げた。

「住居用賃貸なので店舗営業はできないのに、深夜にBGMらしき音楽や、外国人女性と男性客の話し声が漏れてきて……。小さな子供がいるので何かあったら心配ですが、事を荒立てるのも気が引けて警察には通報してません」

白川愛
目黒区議会議員・白川愛氏
 行政の対応はどうか。目黒区議の白川愛氏が答える。

「性的サービスが提供されていたという証拠がなければ、警察は動けない。ファミリー向けマンションの住人から『不特定多数がマンション内に出入りして不安」などの相談も寄せられているが、違法営業であっても問題が顕在化しにくいのが実情です」

 メンエス側も予約の電話やSMSで「マンションの前で騒がないように」「インターホンを鳴らさず、そのまま入室してください」「入室時、セラピストと話さないように」などと客に求める店が多い。もちろん、近隣住民への配慮ではなく、通報を恐れているにすぎない。ただ皮肉にも、こうした店側の対応が、より問題を見えにくくしているのも事実だ。

貼り紙
タバコのポイ捨てを日・英・中の3か国語で注意する貼り紙。吸い殻のポイ捨ては、闇民泊を利用する外国人によく見られる特徴だ
 祐天寺は渋谷から電車で6分と好アクセスながら、閑静な住宅街が広がる。メンエス店から聞き出した「ルーム」は、駅から徒歩5分ほどの中層マンションの一室。エントランスには「タバコのポイ捨てや騒音」を日本語、英語、中国語で注意する貼り紙があり、闇民泊の存在を窺わせる。「ルーム」の前で耳をそばだてると、男女の話し声が聞こえた。


配信元: 日刊SPA!

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