◆闇民泊のエステ嬢は高密着で裏オプを誘う
次に記者が向かったのは、目黒駅から徒歩5分ほどの高級マンションだ。驚くことに、目と鼻の先に交番があるが、ここにもメンエスは侵入していた。さらに歩くこと10分、駅からは徒歩5分圏内の中層マンション。エントランス脇の植え込みの柵に、キーボックスが6つもくくりつけられている。闇民泊と見て間違いないだろう。入手したメンエスの住所とも一致する。

「前はデリヘルにいたけど、仕事がキツいわりに稼げないから移ったの。エステはデリヘルより客層がいいし、ムリな客なら『そういうお店じゃないから』って言えば断れる(笑)。逆にいいお客さんなら、ある程度のわがままは受け入れますよ」
なぜ、メンエスに流入する女性が増えているのか。前出の千葉氏が説明する。
「他の風俗が稼げなくなったわけではないが、稼いでいるのはSNSで客を取れる女のコ。だから、SNSが苦手なコ、それに『ラクだから』コンカフェやガールズバーで働いていたコや夜職に抵抗のあるコが、健全店と言い張れるエステに鞍替えしている」
一方、闇民泊の彼女の施術は、オイルエステにしては密着度がやけに高い。30分を過ぎた頃には、記者がはいた紙パンツは切られ、彼女の乳房はあらわになっている。そして、こう囁きかけられた。
「どうスッキリしたいの?」
いわゆる「裏オプ」「個人オプション」のオファーだ。丁重に断り、このルームが闇民泊か、それとなく聞いた。
「……わかりません。でも、そういう店もあるみたい。どっちにしてもマンションで営業してるのは一緒。他の部屋には普通の人が住んでるし、騒音とか共有スペースを汚さないように、とにかく気をつけてる」
昨年6月の風営法改正でメンエスの規制が強化され、無許可営業の罰金は最大3億円に引き上げられた。今回、“名ばかりホテル”での営業実態は確認できなかったが、厳罰化がメンエスの地下化を加速させているのかもしれない。今後も注視が必要だ。
風俗業界関係者
千葉礼音氏
店舗経営、コンサルから、広告、求人、Web戦略まで、風俗業界のビジネス事情に精通。近々、自身が関わる風俗店がローンチする
メンズエステ愛好家
夜神勃人氏
都内在住の40代会社員。店舗型、マンション型、出張型とこれまで400店以上のメンエスを訪問。@yorugami_tatanaiで情報発信中
目黒区議会議員
白川愛氏
無所属無党派の改革政策集団・地域政党「自由を守る会」所属。外資系金融機関、ウォルト・ディズニー・ジャパンを経て現職(2期)
取材・撮影/山本和幸 取材・文・撮影/齊藤武宏

