【ヒント5】フランス式庭園の最高傑作

1667〜1670年に造園家のアンドレ・ル・ノートルによってつくられたこの庭園は、フランス式庭園の最高傑作といわれています。太陽王と呼ばれていたルイ14世の依頼により、世界屈指の豪華絢爛な宮殿にふさわしい、1,000ヘクタールもの庭園を完成させました。
さあ、どの国のどの庭か分かりましたか?正解は・・・
正解は・・・
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ヴェルサイユ宮殿の庭園(フランス)

正解は、フランスの首都、パリ郊外に位置するヴェルサイユ宮殿の庭。ルイ14世からルイ16世の時代まで、フランス国王の居城となった場所です。
ヴェルサイユ宮殿が建つヴェルサイユの丘は、もとはルイ13世の狩猟場でした。その場所に、太陽王・ルイ14世の命令のもと、建築家ル・ヴォーとマンサールが設計をし、5年の歳月をかけて1665年、ヴェルサイユ宮殿が完成しました。
庭園設計を担ったのは、フランス式整形庭園の巨匠であるアンドレ・ル・ノートル。彼は広大な敷地を幾何学的なパルテール(刺繍花壇)や運河、林間の小道で構成し、視線が遠くまで抜ける壮麗な遠近法を創出しました。
特に有名なラトナの泉やアポロンの泉などの噴水群は、ギリシア・ローマ神話の世界観を取り入れつつ、王の神格化を巧みに演出しています。水と彫刻、緑が織りなすこの空間は、まさに屋外の宮廷劇場ともいえます。
冒頭の写真の噴水は、ラトナの泉。ここで描かれているのは、オヴィディウスの物語の「変身物語」です。真ん中に立っているのは、太陽神アポロンの母である、女神ラトナ。神話では、ラトナが子どものアポロンとアルテミスを連れて旅する途中、農民たちに水を拒まれ侮辱されたため、彼らをカエルやトカゲに変えたとされます。
ラトナの泉はこの場面を段階的に表現しており、上段に子どもを守るラトナ像、その下にカエルに変身しつつある農民たちの像が配置されています。

「ヒント3」にも書いたように、整然と左右対称に配置された庭園のデザインや随所に見られる神話彫刻は、自然さえも王の意志によって秩序づけられることを象徴しており、この庭園は、ルイ14世が推し進めた絶対王政の理念を視覚化した壮大な空間であるといえます。
現在、庭園はヴェルサイユ宮殿公共施設によって保存・管理され、今も世界中の観光客から愛され続けています。

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フランス「ヴェルサイユ宮殿」デザイン編【世界のガーデンを探る旅6】 フランス「ヴェルサイユ宮殿」の花壇編【世界のガーデンを探る旅7】
