◆【エピソード2】暗躍する不良学生たち「俺たちが主任を追い出してやった!」

吉岡、阿部、上田の3人(いずれも仮名)は、成績こそ振るわなかったものの、スクールカーストの頂点に君臨していた。彼らは典型的な“不良”で、問題行動は徐々にエスカレート。2年生の前期に事件が起きた。同級生の女性をいじめていたのだ。
「こんな大事件にもかかわらず、担任は保護者に萎縮して指導できず、ますます3人はつけあがっていきました」
そんなある日、3人は未成年であるにもかかわらず、喫煙をしているところを教務主任に見つかった。主任は軽く頭をたたいて注意したが、彼らはこれを逆手に取ったのだ。
「過剰な体罰だ!即刻、主任をクビにしろ!」
どう見ても怪我などないはずだったが、病院で診断書を取ってきて、保護者たちが学校に詰め寄ってきたのだ。結局、主任は自宅謹慎を余儀なくされてしまう。
3人は意気揚々と、「俺たちが主任を追い出してやった!」と吹聴し始めた。
◆形勢逆転、立場を失って…
しかし、主任を慕う他の学生たちは黙っていなかった。「何で悪いことをした学生を野放しにして、悪いことを注意した先生が罰を受けるのか!」
主任は厳しい反面、学生想いで指導力にも定評があった。抗議の声が拡大し、みるみるうちに勢力は逆転。3人は学校での立場を失い、浮いた存在になっていった。
そんななかで、彼らが試験で不正を行ったのだ。しかし、その行為はすぐにバレてしまい、留年が決定。完全に居場所がなくなり、学校を去ることになったという。
「復職した教務主任が、彼らに対して名誉毀損と偽計業務妨害の民事訴訟を起こしたんです。まさに泣きっ面に蜂とはこのことでしょう」

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