イランことするな♪あぁ~ホルムズ海峡浮遊景色。芸人である清水ミチコさんが沖縄のLive会場で披露した替え歌がバズったのをご存知だろうか!?『津軽海峡・冬景色』の替え歌で、ホルムズ海峡の緊張をシニカルな笑いに転換した。
風刺とは、受け止め方を変える技術のようなものである。ワタシ(中村修治)も、同世代の芸人である清水さんを見習って、ナフサ不足&原油高騰のこの状況を言語化してみたいと思う。
色がなくなる流通店頭から見えてくるもの。
ナフサ不足で、カラー印刷ができない。パッケージ資材が足りない。スーパーやコンビニの棚には、モノクロ印刷のパッケージ商品ばかりが並び始める。普段なら「売れるデザイン」とか、「ブランドカラー」とか、「映えるパッケージ」とか、そんなことばかり考えているのに、いざ色が消えると、人間は急に“中身”を見始める。何が必要で、何が不要だったのか。色が消えることで、人間は“本当に必要なもの”を思い出す。
マスコミが伝える世界は、いつも大騒ぎである。原油価格がどうなるとか、物流が止まるとか、モノの値段が上がるとか…。もちろん、実際に困る。商売をしている側からすると「勘弁してくれ…」と言いたくなるのは、その通り。
しかし、これまで、こんなことが何度あった!?
1973年には、第四次中東戦争を機に第1次オイルショックが。1979年にはイラン革命を機に第2次オイルショックが。天災が起こり、この世は終わりだ!!みたいな報道も何回も繰り返された。1995年には、阪神淡路大震災。2005年には、福岡県西方沖地震。2011年には、東日本大震災。そんでもって記憶に新しいのは、2019年末から始まったコロナ感染騒動。
ワタシたちは、こうして「勘弁してくれ…」を何度も乗り越えてきている。
乗り越えるたびに、中身を見直し、また色彩の違う現実を生きてきている。
原油も、海峡も、人間も、自然界のものである。
自然界というのは、そもそも不安定なもので出来ている。天候は乱れ、火山は噴き、疫病は流行り、生き物は増え過ぎたり減り過ぎたりする。それでも、生命全体そのものは、絶滅せず、どこかに均衡点を見つけていく。
これを「散逸構造」と言うらしい。乱れながら整う。崩れながら次の秩序を作る。生命とは、そういう不思議な力の上に成り立っている。
そもそも、原油も、海峡も、自然界が作り出したものである。ましてや、人間も自然の中の生物である。地球さんから見たら、現在の人間社会のアタフタも、なんちゃないものだろう。崩れながら、次の秩序を作る。その途中にいるだけのおハナシだ。