◆「求められる限り続けたい」執念の源は

井上彩:最近、事務所からSHOWROOM(ショールーム)のアカウントが作れると聞いて、早速作しました。まだ発信自体はできていないんですけど、歌を歌うことも好きなので、たくさんの人に見てもらえるきっかけになればいいなと思っています。
――一度は、声優の仕事を目指すことをやめようとした井上さんですが、続けようと頑張ってきてよかったですか?
井上彩:よかったです。声の仕事が全然なかった頃に比べると、ちょっとずつでも仕事ができるようになった今、自信が生まれるのを感じています。
養成所に通っていた頃は、どうしても弱い自分がいて、とにかく自信がなかったんです。番組後半で放送されたオーディションも、今振り返ると、当時の不安でしかたなかった気持ちって観ている人たちに全部伝わっていたんだろうなと思うし。
いろいろな人の言葉をそのまま受け取って、「自分はダメだ」って思い込んでいたんですけど、自己否定に陥った状態では事務所にも入れないよなって納得する自分もいて。ただ、やっぱり「『ザ・ノンフィクション』を観ました」って言ってくれる人たちの声がすごくうれしかったです。
一度は夢を諦めようとも思いましたが、もしあのとき続けていなかったら、今の事務所にも出会えなかったし、続けたからこそ、声優の仕事も実際にできる喜びを感じられていると思っています。声優は、求められる限り続けたいです。
<取材・文/たかなしまき>
【たかなしまき】
愛媛県出身。フリーライター。社会をよりよくするために活動する方々も陰ながら応援。新しい発見をすること、わくわくすること、伝えることが好き。こしあん大好物です。

