◆発信する側もしない側も、もはや無関係でいられない

「友達が一緒に写った写真をSNSに載せただけで『右のコ、ブス』と品評される。本人たちは仲良く写真を撮っただけなのに、『引き立て役を連れてきた』と決めつけられて攻撃を受けることもある。発信する側もしない側も、もはや無関係でいられない。普通に生きているだけで容姿を値踏みされるリスクがある時代なんです」
◆称賛も女性たちの心をすり減らす
称賛もまた、女性たちの心をすり減らす。「リアルの友人に『かわいい』と言われても、お世辞かもしれないと素直に受け取れない。その点SNSは、ひどい言葉を投げかける選択肢もあるなかで褒めてくれる。自己肯定感の低い女性ほど、忖度のないSNSの称賛にすがりやすい。でも、そうやってSNSに居場所を求めるほど、また傷つくリスクも高まっていく」
褒められても不安で、黙っていても値踏みされる。逃げ場のない環境に毎日さらされれば、容姿コンプレックスにとらわれるのは当然か。若い女性たちの生きづらさは、テクノロジーの進化とともに深く、静かに根を張り続けている。
【インフルエンサー 綾瀬ちい氏】
大阪大学文学部卒。容姿コンプレックスや摂食障害を乗り越えメイクを独学で研究。美容系インフルエンサーとして活躍中
※2026年6月16日号より
取材・文/週刊SPA!編集部
―[男が知らない女の[危険な日常]]―

