今回訪れたのは、東京・恵比寿。駅前は飲み屋も多く、賑やかな町として知られていますが、少し歩けば閑静な住宅街が広がります。
そんな街の一角に現れる、昔ながらの長屋の建物。その一番右にあるのが今回の取材先「HAPPY HOUR(ハッピーアワー)」です。昔からある建物だからこそ、町に寄り添ったカフェにしたいと、昨年秋にメニューを全面リニューアル。昔ながらの良さを現代に溶け込ませた、開放感あふれる素敵なカフェをご紹介します。
築100年以上。地元の方に愛されてきた店舗だからこそ、地元に馴染むコーヒーを。


恵比寿駅から広尾方面に歩いて約15分。まるでタイムスリップしたかのような、大きな長屋の一番右にあるのが、今回訪れたHAPPY HOURです。

築100年を超えるというこちらの建物。店内はアンティークの家具で統一され、都心にいながらもどこか懐かしさを感じられる空間が広がります。

カウンターに並ぶのは毎朝焼き立てを楽しめる焼き菓子たち。手作りにこだわり、旬の食材を使いながら一つ一つ丁寧に作り上げます。

元々あった2階の床を取り除き作った吹き抜けの天井や大きな窓も、この建物がもともと持っていた魅力をそのまま活かしたもの。昼間は照明を使わなくても、自然光が店内に広がり、居心地の良い空間を作り出しています。

実はこの建物、かつては地域で長くの間愛された本屋さんだったそう。そんな本屋時代の記憶を受け継ぐかのように設置しているのが、この店舗のトレードマークにもなっている本棚です。
「ここで過ごす時間そのものがハッピーアワーになってほしいんです。」
そう話すのは店長の齋藤さん。店名には、人それぞれ感じる“幸せな時間”を受け止められる場所でありたいという思いが込められています。
サラダ専門店からコーヒーと焼き菓子のお店へ

HAPPY HOURは元々サラダ専門店として営業していましたが、業態変更により惜しまれつつも2024年にクローズ。あらたな事業を展開するにあたり着目したのが、地域に不足していた“朝から立ち寄れるコーヒーショップ”でした。

メニューの内容をいちから考え、試行錯誤を重ねて出来上がった焼き菓子たちを並べ、2025年10月にリニューアルオープン。
業態が変わっても、サラダ専門店のときから続く、手作りへのこだわりは変わりません。旬の食材を取り入れ、訪れるたびに違うフレーバーに出会えるよう、様々なラインナップを揃えているそうです。