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バラを守るのは人ではなく庭? 害虫を敵にしない「命のつながり」の庭づくり

バラを守るのは人ではなく庭? 害虫を敵にしない「命のつながり」の庭づくり

ローズメドウガーデンの設計思想
~自然の仕組みを生かす庭づくり~

ローズメドウガーデンは、単にバラと草花を混植した庭ではありません。
そこには明確な目的があります。
それは、美しい風景をつくること。
そしてもう一つ、生き物たちが暮らしやすい環境をつくることです。

ローズメドウガーデン

私は庭づくりをするとき、まず「花をどう見せるか」ではなく、「どんな命が暮らせるか」を考えます。
春だけ咲いて終わる庭ではなく、季節を通して花が続くこと。
背の高い植物、低い植物、地面を覆う植物が共存すること。
昆虫が休み、鳥が身を隠せる場所があること。
そんな環境を整えていくと、結果として庭は自然に安定していきます。
そして、その安定こそがローメンテナンスにつながります。

ダマスクローズの‘ボッザリス’
ダマスクローズの‘ボッザリス’。傷つきやすい白バラも、生き物たちが守ってくれ、たくさん咲いてくれます。

管理によって維持する庭ではなく、仕組みによって支えられる庭。
私はそんな庭を目指しています。
だからローズメドウガーデンでは、整いすぎた美しさよりも、少しだけ自然の余白を残します。
植物が自由に広がる場所。
こぼれ種が芽吹く場所。
昆虫たちが暮らす場所。
その余白があるからこそ、庭は年々豊かになっていくのです。

ローズメドウガーデン
こぼれ種で毎年自然と花畑になります。

花を育てるのではなく、命の舞台をつくる

ローズメドウガーデン
ネペタやオルレア(オルラヤ)、野草と共に咲くオールドローズ。

春になると、オルレアの花には虫たちが集まります。
初夏にはバラの周りを蜂たちが飛び交い、三尺バーベナには蝶たちが舞います。
草むらにはクモが巣を張り、夕方になると鳥たちが庭を訪れます。

私が庭づくりを始めた頃は、花を咲かせることばかり考えていました。
どうしたら病気にならないだろう。
どうしたらもっとたくさん咲くだろう。
どうしたら美しく見えるだろう。
けれども長年庭と向き合ううちに、少しずつ考え方が変わっていきました。

ローズメドウガーデン

ある日、バラの花にとまる一匹の蜂を眺めていた時のことです。
その蜂は蜜を集めると、どこかへ飛び去っていきました。
しばらくすると今度は草花に蝶がやってきます。
足元ではクモが巣を張り、草むらでは小さなバッタが跳ねています。
その光景を見ながら、私はふと思いました。
この庭は私がつくったのではない。
みんなでつくっているのだ、と。

ローズメドウガーデン
オールドローズと共に咲くジャーマンアイリスやシャクヤク。

花だけを見ていた頃には気づかなかった世界が、そこにはありました。
バラは虫のために咲き、
草花は蝶を呼び、
草や茂みは小鳥の隠れ家になる。
そして生き物たちは、それぞれの役割を果たしながら庭を支えている。
庭とは植物を並べた場所ではなく、多くの命が関わり合う舞台なのかもしれません。

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