◆沖縄に行く“ついで”に、ジャングリア沖縄へ来てもらえるかが鍵を握る
沖縄北部エリアは、ジャングリア沖縄以外にも沖縄美ら海水族館や備瀬のフクギ並木、古宇利島、ナゴパイナップルパークなど、多くの観光スポットが点在している。そのため、将来的には「沖縄北部エリア全体の滞在価値を高める」ことを未来像として掲げていると佐藤氏は述べた。
ただ、まずは何よりも、「実際にジャングリア沖縄へ来てもらう」という足元の集客をしっかり作っていくことが最優先だと言えるだろう。
直近では、従来の1日券だけでなく、短時間でも気軽に楽しめる「ふらっとチケット」を販売し、ショーやアトラクションの魅力を体験しながら、他の観光地とジャングリア沖縄を組み合わせやすくする取り組みも始めた。

そのため、限られた時間の中でも、自然とジャングリア沖縄を旅程に組み込んでいただけるよう、7月1日から9月30日までを対象入場期間とする『ふらっとチケット』を導入しました」
テーマパークそのものが旅行の目的地(デスティネーション)となるUSJや東京ディズニーランドに対し、ジャングリア沖縄は「沖縄旅行」がまず先にあり、その旅程の一部として訪れてもらうという決定的な違いがある。
つまり、“旅ナカ需要”(旅行者が滞在している期間中の消費や体験)をいかに取り込めるかが、盤石な集客基盤を作るうえで肝になってくるわけだ。
◆沖縄北部の価値を最大化し、「点」から「面」の観光へ

佐藤氏は、「国内外の旅行会社から『ぜひツアー商品に組み込みたい』との反響を多くいただいている」と説明するなど、集客チャネルの拡大については好感触を得ているようだ。
その一方で、リピート客の獲得には「常に進化していることが不可欠」だと佐藤氏は強調する。
2026年4月末には新型絶叫アトラクション「やんばるトルネード」を導入したほか、食事、お土産といったあらゆる要素で沖縄らしさを強化し、「訪れるたびに新しい発見がある場所であり続けたい」と、さらなる進化を見据えている。

ようやく復調の兆しが見えてきたジャングリア沖縄。ここから真価を発揮し、持続的な成長を実現できるのか。その真骨頂が試されるのはこれからだ。
<取材・文・写真(インタビュー)/古田島大介>
【古田島大介】
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

