選手会は「FAまでの期間を6年」要望
問題の一因として挙げられるのが、NPBの選手がFA権を取るまでにかかる期間の長さだ。
MLBの一軍実働6年という期間を考えれば、NPBの国内FA権取得まで7?8年、海外FA権まで9年という期間は長く、海外に挑戦したいときには選手としてのピークを過ぎてしまう、という可能性も高くなる。
現役でいられる時間が短いことを考えれば、選手としてはポスティングシステムの利用は当然の権利であり、切実な願いとも言える。
球団側も、ポスティングに対して強硬な姿勢を貫くことは難しい。
将来メジャーを意識する有望選手が、入団を希望してくれなくなる懸念があるからだ。
こうしたさまざまな状態を解決したいのなら、FAまでの期間を短くすれば良いのではないか。
日本プロ野球選手会もメジャーにならってFAまでの期間を6年とすることをNPBに要望しているが、球団側はこの動きに懸念を示す。
早期FAを認めてしまえば、資金力に乏しい球団や地方を拠点とする球団から、働き盛りの若いスター選手が次々と無償で流出してしまうことを恐れてのことだ。
今年6月1日、NPBと12球団によるプロ野球実行委員会が行われ、FAに関する協議も行われたという。
その議場では、FA行使選手の人的補償制度を撤廃する方向が示され、ドラフト指名権の譲渡などが代替案として検討されているという。
こうした制度のアップデートが実現すれば、球団側もFA期間の短縮に舵を切りやすくなり、結果的にポスティング移籍問題の解決にもつながるかもしれない。
ただ、この制度改正案が選手側の権利と、球団経営面、そしてNPB全体の戦力均衡というすべてを満たせるものなのかは、まだ不透明だ。
選手会とNPB、球団側とが密に話し合ったうえで、そしてファンが満足できるルール改正を望みたい。