退職金を失い、持ち家を売却……妻との信頼も失った悲惨な老後
1,800万円という大金を騙し取られた事実は、老後の生活設計だけでなく、家族の絆までも完全に破壊しました。
「老後の生活資金として絶対に手を付けてはならないはずの退職金のすべてを一瞬にして失いました」と男性。さらに、騙されたことを知った妻は「ショックのあまり寝込んでしまい、私に対する信頼を完全に失って家庭内別居状態になりました」と、家庭内の冷え切った空気感を吐露します。

資金を失ったことで、長年暮らす予定だった持ち家も維持できなくなり、やむを得ず売却。「現在は狭い賃貸住宅に引っ越して、わずかな年金だけで爪に火をともすような悲惨な老後生活を送る羽目になっています」と、変わり果てた現実を綴っています。
当時の心境について、「長年の労働のご褒美であるはずの老後生活が、一瞬の過ちによって完全に破壊され、死ぬまで経済的な不安と貧困に怯えながら生きていかなければならなくなったことが本当に苦しく、困り果てています」と悲痛な思いを明かします。
また、「なぜあんな見え透いた嘘を見抜けなかったのかと、自分の知能の低さや情けなさに毎日のたうち回るような苦しみを感じていました」と激しい自己嫌悪に苛まれ、「妻に対して申し訳ない気持ちと、自分の人生がすべて無駄になったという虚無感でいっぱいでした」と男性。
警察や弁護士へ相談するも、回収は絶望的。重すぎる教訓
詐欺だと気づいた直後、男性はすぐに警察署の生活安全課へ駆け込み、通話記録や現金を送付した際の控えを提出して被害届を出しました。また、弁護士にも被害救済の手続きについて相談を行いました。

しかし、警察に被害届は受理されたものの、「犯行グループは海外の拠点を転々としている形跡があり、送ってしまった現金の回収や犯人の特定には至らず、捜査は現在も難航したままで進展はありません」と、失ったお金が戻ってくる見込みは限りなく薄い状態です。
もし今の自分が同じ状況になったら、「見知らぬ相手からの不審な電話や、お金を要求するような話があった段階で一度電話を切り、すぐに家族や警察の相談専用ダイヤル(#9110)に連絡して確認を徹底します」と固く誓う男性。
最後に、「『自分だけは絶対に詐欺に騙されない』という過信が一番危険であるという教訓と、お金に関する重要な決定を誰にも相談せずにその場の勢いで決めてはならないという重い教訓を得ました」と、身をもって知った恐ろしさを回答してくれました。
(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年6月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。
