2026年4月、川俣町の中心部に、コワーキングスペースやレンタルオフィス、チャレンジショップ、宿泊室などを備えた町営施設、オリナスかわまた(正式名称:川俣町貸事務所)がオープンしました。清潔感のある木目調の外観と採光を兼ねた三角屋根が印象的な建物です。現地を訪ね、施設の運営に携わる杉本(すぎもと)さんと服部(はっとり)さんに施設や町の魅力を教えていただきました。 ※アイキャッチ画像はHPより引用
にぎわい・雇用・移住定住の促進に向けて好循環を生み出す場所
かつて絹織物の産地として栄えた川俣町。その起源は1400年前にさかのぼるといわれ、明治時代には日本屈指の高級シルクとして世界各国で高い人気を誇りました。そんな町の歴史とリンクする「オリナスかわまた」という愛称は一般公募によって選ばれたもの。川俣町に夫婦で移住した方の案が採用されました。
ロゴマークも、絹織物のタテ糸とヨコ糸が重なり合うイメージを表現しています。また、糸を編んで形づくられる「てまり」のフォルムをイメージし、人と人の縁や、ていねいに紡がれる温もりある関係性を表しています。

オリナスかわまた提供
オリナスかわまたは、医療・介護・交通・復興など、町が抱えるさまざまな課題の解決に取り組もうとする事業者に対し、その最初の活動拠点として利用してもらえるよう整備されました。事業者の支援を通じて、まちのにぎわいや雇用の創出、移住定住などの好循環を生み出すこと。東日本大震災後に避難指示が出された町内山木屋地区への帰還促進、さらには町全体の復旧・復興につなげる役割を担っています。
「地域でのビジネスは、事業者単独の頑張りだけでうまくいくとは限りません。町内の方々と交流し、リアルな声を聞くことで、初めてビジネスを加速させることができます。その交流を後押しし、新しい事業が軌道に乗るよう、施設全体でサポートすることを目指しています」(杉本さん)
取材でうかがったのはオープンから1ヵ月半がたった頃。取材の合間にも次々と人が訪れ、施設が早くも町に活気を生み出していることが感じられました。
事業者にニーズに合わせて利用できる6つのスペース
オリナスかわまたは、共有スペース、チャレンジショップ、コワーキングスペース、レンタルオフィス、会議室、簡易宿泊室と、事業者それぞれのニーズに合わせた6つのスペースで構成されています。
建物に入ってまず目の前に広がるのは共有スペース。利用に予約の必要はなく、訪れた方が自由に出入りできるフリースペースです。

オリナスかわまた提供
建物に入ってすぐ左手には、町内で飲食事業や商品開発・販売に挑戦する方が期間限定で利用できるチャレンジショップがあります。キッチンが併設されており、訪れる人の反応を見ながらメニューをブラッシュアップするなど、事業の土台を固めることができるスペースです。

約30席あるコワーキングスペースは、大きな窓から明るい日差しが差し込む居心地のよい空間。1時間単位で利用できるほか、月単位や週単位での利用も可能です。もちろん電源やWi-Fiは完備。コピー機が設置されているのもうれしいポイントです。

コワーキングスペースの奥には1人用の個室ブースが4室あります。こちらは1日単位から利用でき、月単位、週単位での利用も可能です。
複数メンバーで起業・開業を目指す際の拠点として活用したい場合は、レンタルオフィスの利用がおすすめです。全部で4室あり、広さは3名用・6名用・8名用の3タイプ。こちらは月単位または週単位で利用できます。

6名用のレンタルオフィス
さらに、最大60名まで収容できる会議室もあります。会議だけでなく、すでにさまざまな用途で利用され始めています。会議室の真ん中には可動式のパーテーションがあり、30名収容の空間に仕切っての利用も可能。レンタルオフィスの入居者は無料で利用できます。

オリナスかわまたの最大の特徴は、出張やワーケーション、山木屋地区をはじめとした町内の視察などで町を訪れた方が利用できる簡易宿泊室が併設されていること。簡易といっても、ツインのベッドルームにユニットバスやテレビなどビジネスホテル並みの設備が整った部屋が4室あります。宿泊費は1人あたり6,000円、レンタルオフィス入居者は4,000円というリーズナブルさです。川俣町の中心部にはビジネスホテルがないため、移住活動や起業・開業に向けて一定期間滞在したい場合にも有効に活用できます。

各スペースの利用料金はオリナスかわまたのウェブサイトでご確認ください。 >オリナスかわまた 川俣町貸事業所

