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44歳男性会社員がラブホで遭遇した“まさかの人物”。話したことがない“女性の同僚”と、「奇妙な連帯感」が生まれたワケ

44歳男性会社員がラブホで遭遇した“まさかの人物”。話したことがない“女性の同僚”と、「奇妙な連帯感」が生まれたワケ

◆奇妙な連帯感が生まれた二人

あれから数ヶ月。佐藤さんと木村さんの関係は、あの夜以前とは少しだけ違うものになっている。

「別に気まずいことを言われたわけでも、何か変わったわけでもないんです。ただ、廊下ですれ違うときの会釈が、ほんの少しぎこちないというか」

誰かに咎められたわけでも、修羅場になったわけでもない。それでも、あの夜の記憶だけが、2人の間にひっそりと残り続けている。

「不思議なんですけど、変な連帯感みたいなのもあるんですよ。『お互い、知ってますよね』っていう」

会社では、ただの顔見知りのまま。プライベートのことなど、何ひとつ知らない関係。それでいて、お互いが知らないはずの「もう一つの顔」を、お互いだけが知っている。

「たぶん、一生このままなんでしょうね。何も言わないまま、何となく気まずいまま」

誰にも言えない秘密を、近くにいる「ただの同僚」と共有している。そんな奇妙な関係が、2人の間には今も続いている。

もし自分が同じ場面に出くわしたら、果たして「見なかったふり」を続けられるだろうか。

<TEXT/maki>

【maki】
ライター・エッセイストとして活動中。趣味は人間観察と読書。取材からエッセイ、コラムまで幅広く執筆している
配信元: 日刊SPA!

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