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梅雨の部屋がパッと華やぐ。マリメッコのマグカップに「小さくカラフル」に花を生ける贅沢

梅雨の部屋がパッと華やぐ。マリメッコのマグカップに「小さくカラフル」に花を生ける贅沢

マリメッコというブランド

マリメッコ
Joseph Skompski/Shutterstock.com

最近、雑誌を開くと目に飛び込んでくるマリメッコの鮮やかな色彩。2026年、マリメッコは創業75周年という節目を迎えました。

戦後のフィンランドで生まれたこのブランドには、時代を超えて愛される明確なミッションがあるそうです。それは、色彩やデザインの力で人々の日常に喜びをもたらし、一人ひとりが自分らしくいられるよう応援すること。

「マリメッコ(Marimekko)」は、フィンランド語で「マリーちゃんのドレス」を意味します。創業者のアルミ・ラティアが目指したのは、着飾るだけの服ではなく、行動する女性のための服。形と機能を融合させ、動きやすく、かつ心まで明るくしてくれるようなデザインです。

当時としてはまだまだ数少ない女性の起業家として、新しい時代の空気を作ってきました。女性の従業員が多くを占める職場環境で、アルミは「日常をデザインすること」の尊さを伝えてきました。その姿勢には、現代の私たちも心動かされるものがあるのだと思います。

そんな歴史を知ると、手元のこのマグカップが少しだけ違った表情に見えてきます。

ウニッコの花モチーフ

ウニッコ
EQRoy/Shutterstock.com

創業者のアルミ・ラティアは自由な精神を何よりも尊重していましたが、唯一「花のデザイン」だけは長く禁じていました。

「花ほど美しいものは、自然にしか創れない」

でも、そんな彼女が、あの大胆な花のモチーフ「ウニッコ」を世に送り出しました。

ウニッコが発表されたのは1964年。ケシの花を大きく単純化し、力強い曲線で描き出したそのデザインは、決して本物の花と競うことはありませんでした。自然界の花を模写するのではなく、その「生命のエネルギー」だけを抽出したような存在感。だからこそウニッコは、どこに飾ってもその場をパッと華やかにし、私たちの気持ちもうきうきとさせてくれるのです。

62年もの時を経てもなお、ウニッコが少しも古びず、見るたびに元気と勇気を与えてくれるのは、そのデザインの中に、時代を超越した「強さ」とやはり「愛らしさ」が宿っているからだと思います。

マリメッコのカップにアレンジ

じつは、私も1964年生まれ。ウニッコと同じ年に生まれました。

このことに気づいたとき、なんだかこのマグカップが、昔からの友人みたいに思えてきました。

雨の日は、お気に入りのマグカップに花を一輪。

これからも、このウニッコと一緒に、日々の暮らしを色鮮やかに彩っていけたらいいなと思っています。

Credit 文&写真(クレジット記載以外) / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。

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