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都知事選3回出馬の後藤輝樹氏(43)が死去。「男性器名称を連呼した」政見放送からかけ離れた「意外な私生活」と“元自衛隊”だった異色の経歴

都知事選3回出馬の後藤輝樹氏(43)が死去。「男性器名称を連呼した」政見放送からかけ離れた「意外な私生活」と“元自衛隊”だった異色の経歴

独自の政策と過激な政見放送で選挙に出馬するたびに話題を集めた政治活動家の後藤輝樹氏が6月28日に死去したことを彼の妻が発表した。享年43。

後藤氏が一躍時の人となった2016年の東京都知事選から交流がある筆者が彼の知られざる人柄を振り返る。

真面目すぎる性格と周りへの気配り
後藤輝樹氏

◆真面目すぎる性格と周りへの気配り

筆者が某誌の仕事で後藤氏のロングインタビューを行ったのは2018年3月、場所は彼が指定した横浜市のファミレスだった。

2016年都知事選の政見放送で男性器女性器名称を数十回連呼してから約1年半後という時期。都知事選含めたこれまでの選挙活動とともに半生を語ってもらうという趣旨だ。

まず記憶に残っているのは過激な政治パフォーマンスとは真逆と言ってもいい真面目な性格と周りへの気配りだ。

ファミレスで席をひとつ決める際にも「この席はサラダバーが始まる時間になると騒がしくなりますよ」といった具合に。

自身の主張や政見放送でのパフォーマンスが、世間や有権者からどのように評価されているのかについても冷静に見極め受け止めていた。

2016年都知事選でNHKは後藤氏の政見放送を公職選挙法第50条の2「候補者は善良な風俗を害するなど、政見放送の品位を損なう言動をしてはならない」を踏まえて、男性器名称などの発言をまるまる削除して放送。この件に関して後藤氏は次のように語っている。

「たしかに後藤輝樹の政見放送はおかしいけれども、だからといって修正が加えられるのは憲法的にも人権的にもおかしいという声があがらないのはどうなのかなと。これが例えば、僕が左翼的な、人権的な主張をする候補者だったらサポートしてくる人たちが出てきたと思うんです。ただ、僕は一般的にはぶっとんだ政策をかかげていると思われているので、孤独というかおかしいという声がまったくあがらなかったんです」

それまでも全裸の選挙ポスター(2015年の千代田区議会選挙)を掲げるなどの選挙活動をした後藤氏だったが、最初から過激なスタイルだったわけではない。

「アキラ100%さんじゃないですけど、裸芸にならざるを得なかったところもあります。見せ方を変えざるを得なかった。そうしなければ振り向いてもらえなかったんです」

◆太田光が「お前芸人になれよ」と絶賛、その過去は芸人志望

東京都議会議員選挙に出馬時のポスター
東京都議会議員選挙に出馬時のポスター
前述の都知事選における後藤氏の政見放送は、爆笑問題の太田光氏がラジオで「バカだなと思いながら、よく考えたらコイツは俺だなって。とても他人には思えない。マック赤坂がまともに見えちゃったからね。お前芸人になれよ」とまで絶賛。

そもそも後藤氏は、とんねるずやダウンタウン、くりぃむしちゅーに憧れ、高校卒業後はお笑い芸人を目指して吉本興業の養成所・東京NSCに在籍していたという。

筆者は後藤氏と同い年なのだが、政見放送のパフォーマンスや選挙ポスター、日頃の発言からそれらお笑い芸人や学生時代に流行った漫画の影響を見て取れる。

後藤氏の経歴を続けると、コンビの相方を作れなかったことや芸人社会の気風に馴染めずタレントになることは叶わず。

ならばと東大出身の芸人を目指して受験勉強をするうちに社会や政治に関心を持つようになり、自衛隊に入隊。

10ヶ月間の自衛隊生活の後は受験勉強を再開し、飲食業や治験のアルバイト、企業の正社員などを経験しながら自らも株やFX、ネットオークションで貯金を増やしていったという。

「24歳の時には政治家を志して、4年後の地方議員選挙に出馬するという具体的な目標を置いて政策を考えつつお金を貯める生活をしていました。その後も本当に生活を切り詰めて自分の余暇や趣味にはほとんど一切使いませんでした。結果、最初の選挙に出る頃には1千万円近くは貯まっていました」


配信元: 日刊SPA!

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