一方で、夫婦で10歳以上離れた「年の差婚」を選択する者もいる。なぜ、その選択に至ったのか。一緒にいることで、周囲からどう見られるのか。

◆美愛さんは「4歳児のシングルマザー」

高橋美愛さん(以下、美愛):2024年に、私が働いていた宮城県の飲み屋さんへ、和義さんがお客さんとしてきたことがきっかけです。
出会いはとある地元のスナックで、和義さんが経営する会社の従業員の方たちがよく来ていたんです。こういう場所って、だいたい社長の悪口が出るものじゃないですか(笑)。
でも、和義さんのことだけは悪く言われているのを一度も聞いたことがなくて。むしろ酔っぱらいながら「うちの社長はすごいんだよ!」って話してくれる方がいて。そこから「いったいどんな人なんだろう?」と気になり始めたんです。
実際に出会ったとき、正直この人が社長だって、雰囲気ですぐわかりました。
高橋和義さん(以下、和義):はじめて美愛をみたとき「お前、33歳のバツイチ子持ちだろう?」が第一声でした。実際は24歳で、まあ他はほぼ合っていたけど(笑)。それくらい、やつれていたんです。今の方が若く見えるんじゃないかな。
美愛:当時は昼も夜も働きながら、4歳だった娘の育児もして我ながら、よく頑張ってましたよ(笑)。
——前のお相手とも、歳は離れていたのですか。
美愛:私は1歳違いでした。
和義:俺は1回目の結婚は2006年の20歳のときで、相手は2歳下の18歳でした。彼女との間には2人子どもができたけど、彼氏を作って出て行かれてしまったんです。表向きは「俺のDVで施設に逃げ込んだ」ということになっていて、子どもも連れて行かれました。
そのショックで、出張先の飲み屋でやけ酒をしていたときに、ある女性と出会いました。8歳年上の33歳、当時17歳の連れ子がいる、シングルマザーです。彼女とは、1人目の妻と離婚した2012年に結婚しました。
ただ、出張先で出会っていたのと、俺も自分の会社をちょうど設立したタイミングで忙しかったから、別居婚だったんです。この2人目の結婚では子どもが3人生まれましたが、2019年に離婚しました。
◆3回目の結婚で警察沙汰に
——3回目の結婚生活は、どのようなものでしたか。和義:3回目の結婚相手は1歳年下の女性で、子どもが2人産まれました。でも、夫婦喧嘩をした際に近所から警察に通報されるし、何を言っても聞かないし……。暴れる彼女に参り、俺が自分で警察に電話して助けを求めたこともあり、とにかくめちゃくちゃでした。
3年くらいそういうことが続いて、最後には警察からも「大変ですね」と同情されるようになりました(笑)。2025年7月に、やっと離婚が成立しました。別れた元妻たち3人には、自分の子供を産んでくれて今でも育ててくれていることに、いつも感謝しています。
だから、自分の出来ることはなるべく子供達にもやってあげたいので、「なんか困ったことあれば言ってこいよ」とは伝えています。
——それでも「もう女はこりごり」とならずに、4回目の結婚へ……。
和義:離婚して1週間はそう思うけど、2週間くらい経つと寂しくなっちゃう(笑)。でも、美愛に初めて会ったときは、全く恋愛対象として見ていませんでした。14歳離れているし、バツ3だし、7人子どもがいるし。彼女に従業員を紹介しようとしたくらいでしたから。
美愛:年齢差も、離婚歴も、子連れだということも、私にとっては全然ネガティブな要素じゃなかったんです。離婚していても毎月養育費はきちんと払っているし、子どもたちとの時間も大切にしている。むしろ、いろんな人生経験を積んできた方なんだなと思って、「もっと話を聞きたい!」ってポジティブに感じました。
それに、和義さんって従業員をとても大切にする人なんです。そういう姿を知ったとき、すごく興味が湧きましたね。
和義:初めてそれを言われたときは、「この子、頭は大丈夫なのかな?」と(笑)。あまり真に受けずに、営業トークかな、と聞き流してました。いい車も乗っていたし、お金目当てに言い寄って来る女性は、いっぱいいたし。
でも、話しているうちに、彼女は心が汚れていない、本当に思っていることしか言わないと分かってきたんです。純粋に「いい奴」なんですよ。
2人で飲みに行ったり、美愛の娘とも一緒に遊んだり、仲を深めていって、2026年に結婚しました。

