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SNSで話題になった「ビールとジンギスカンは食べ合わせが悪い」は本当?専門医が明かす真相と、真夏の飲酒に潜む意外な盲点

SNSで話題になった「ビールとジンギスカンは食べ合わせが悪い」は本当?専門医が明かす真相と、真夏の飲酒に潜む意外な盲点

◆「高脂肪・高塩分」と「生焼け」は油断大敵

夏場は普段以上に様々な場面でビールと食べ物に触れる形となる。例えば、酒席の王道である居酒屋やビアホールでの注意点はあるのか。

「唐揚げ、フライドポテト、ソーセージ、餃子、ピザ、ラーメンといった、高脂肪・高塩分メニューには注意してください。ビールが進むぶん、胃もたれ、逆流、翌日のむくみ、血圧上昇、脂質異常症・脂肪肝の悪化につながりやすくなります」

唐揚げやフライドポテトは、特に大人数用のパーティーメニューとしては定番中の定番。また、ビールをしこたま飲んだ後でシメのラーメンを好む人も少なくない。時おりたしなむ程度ならまだしも、週に1度、2度、あるいはそれ以上のペースで飲んでいる場合は、油物を意識的に控えた方が適切と思われる。

また、夏場はBBQやお祭りなど、外での飲酒と食事が普段より多い季節でもある。ここに潜んでいる危険についても菊池氏に質問した。

「BBQなどでは酒のせいで温度管理が甘くなり、肉類・海鮮の生焼けや交差汚染(病原菌に汚染された食品に、汚染されていない食品が接触して病原菌が拡大すること)が起こりやすくなります。焼く時は中心温度75℃で、1分以上を目安に十分加熱しましょう。お祭りの縁日や若者向けのフェス系イベントでも多くの飲食物(たこ焼き・焼きそば・きゅうり一本漬け・かき氷・チョコバナナなど)が屋台に並びますが、これらも作り置き・手指衛生・温度管理が不十分だとリスクになりやすいですね」

温度管理が不徹底な食品は飲酒の有無に関わらず危ないが、その時にアルコールで判断力が鈍っていると、「少しぬるい」「火が甘い」食品でも食べてしまいやすいのだ。同様に、自宅で飲む時の刺身やローストビーフ、ポテトサラダなども、「少しだけだから」と常温で出しっぱなしにしていると食中毒の原因になり得るという。お酒の力で気が大きくなっている時ほど、油断大敵である。

菊池氏がお酒とセットで薦める食べ方は、特別な裏技ではない。菌を付けない・増やさない・十分に加熱するといった基本を守って飲食をすることだ。BBQなら肉を焼く係と食べる係の箸を分け、鶏・豚・ひき肉料理は十分加熱。脂っこいものばかりにせず、枝豆、冷奴、焼き野菜、魚、浅漬けなどを挟むと、飲み過ぎ・食べ過ぎを防ぎやすくなる。ビールを飲む時にハメを外したい気持ちはよく分かるが、そういう時ほど節制や一工夫、ちょっとした注意が大事である。

<取材・文/デヤブロウ>

菊池真大
菊池真大氏
【菊池真大】
慶應義塾大学医学部卒業、東海大学医学部客員准教授、米国ペンシルバニア大学消化器内科元博士研究員、日本アルコールアディクション医学会理事日本総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本内視鏡学会専門医、日本人間ドック健診専門医、日本病態栄養学会専門医、日本抗加齢医学会専門医2024年秋、メタボとロコモを同時予防管理する未来志向型クリニックを東京・用賀の地に開業。

【デヤブロウ】
東京都在住。2024年にフリーランスとして独立し、ライター業およびイラスト業で活動中。ライターとしては「Yahoo!ニュース」「macaroni」「All Aboutニュース」などの媒体で、東京都内の飲食店・美術館・博物館・イベント・ほか見所の紹介記事を執筆。プライベートでも都内歩きが趣味で、とりわけ週2〜3回の銭湯&サウナ通いが心のオアシス。好きなエリアは浅草〜上野近辺、池袋周辺、中野〜高円寺辺りなど。X(旧Twitter):@Dejavu_Raw
配信元: 日刊SPA!

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