実家の「庭じまい」でマンション12階へ。愛犬と植物たちが紡ぐ、小さな“空に近い庭”の物語

実家の「庭じまい」でマンション12階へ。愛犬と植物たちが紡ぐ、小さな“空に近い庭”の物語

ベランダの環境

ベランダガーデン
午後から日の当たるベランダの環境。

我が家のベランダは、マンションの12階。南西向きで、午前中はひっそりとしていますが、お昼を過ぎるとぐんぐんと陽が差し込み始めます。

冬の午後は暖房いらずの「ぽかぽか特等席」ですが、問題は夏。近年の猛暑を考えると、ここも植物にとっては過酷なサウナのような環境です。

さらに高層階ならではの「吹き抜ける強い風」も加わると、植物たちにとっては、まさに毎日の体力が試される場所と言えるかもしれません。

そして、もう一つの悩みが虫のこと。

「12階なら蚊も来ないし安心」と思っていたのは最初だけでした。油断していると、春先にはどこからともなくアブラムシの軍団がやってくるのです。パンジーやビオラを置いた途端、数日でびっしりと。

「一体、この高いところまでどうやって……?」

虫との攻防戦、これはなかなか手強そうです。

アメリカアジサイ‘アナベル’

白い花

今回の引っ越しで、庭からベランダへ連れてくるにあたり、「これだけは絶対に絶やしたくない!」と、一番気合を入れていたのが‘アナベル’です。

私は純白の‘アナベル’が大好きで、毎年大きく美しく咲いてくれるのを楽しみにしていました。

鉢上げ
鉢上げ
鉢上げして庭からの引っ越し。

じつは以前にも、庭から株分けした‘アナベル’をベランダで育てたことがありました。2年間は美しい花を見せてくれたのですが、3年目の冬、不注意で水切れさせてしまった苦い経験があります。

だからこそ、今回は慎重に……と見守ってきましたが、メインの枝からは一向に芽吹く気配がなく、正直焦りました。そんな日々もあって、根元から小さな芽が顔を出してくれた時は、思わず声が出るほど嬉しかったです。

アナベル
‘アナベル’の新芽。

そこからは、ゆっくり、本当にゆっくりと葉を広げてくれました。6月後半の今、だいぶ葉は茂ってきましたが、残念ながら今年は花芽がつくことはなさそうです。

アナベルの鉢

……と、ここで一つ、想定外なことが起こりました。

「‘アナベル’の葉が随分と立派に茂ってきたな」と目を細めていたのですが、よく見るとどうも様子が違います。なんと、鉢の半分を占領していたのは、猛烈な勢いで成長した「シソ」でした。

シソ
鉢の手前側で、旺盛に葉を広げるシソ。

‘アナベル’の勢いを凌ぐ勢いで育ったこのシソ。私の大事な‘アナベル’の鉢の半分を占領しています。

‘アナベル’を救済すべく、シソは収穫をしたあと、抜こうか、短くカットしようか、迷っているところです。コンパニオンプランツになるなら、そのままにしておいてもよいのですが。そういうことでもないですよねぇ。

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