実家の「庭じまい」でマンション12階へ。愛犬と植物たちが紡ぐ、小さな“空に近い庭”の物語

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ベランダでの‘アナベル’栽培のコツ

アナベル

大切な‘アナベル’を枯らさないために、これから予想される猛暑対策にできることをしていきましょう。

‘アナベル’は、アジサイ科アジサイ属(ハイドランジア属)の植物。アジサイの仲間であり、アメリカノリノキの園芸品種となります。

本来、とても栽培しやすい植物なので、ポイントを押さえてぜひ長く楽しみたいものです。

<日当たり>

ベランダガーデン

‘アナベル’は日光を好む植物です。本来は「午前中は日なた、午後からは明るい日陰」が理想的だとか。しかし、我が家のベランダは真逆で、午前は日陰、午後から強い西日が直撃する環境です。

株分けのダメージに加えてこの「西日」も、今年花芽がつかなかった原因の1つかもしれません。今後は、増えていく鉢や棚を活用して「植物同士の影」を作るなど、自然な遮光を工夫してみようと思っています。

ベランダガーデン
ベランダには日陰を作ってくれそうな植物や棚がたくさん。

<水やり>

鉢植えの‘アナベル’は、地植えよりも水切れしやすくなるため注意が必要です。土の表面が乾いたタイミングで水やりしましょう。夏は1日2回、朝夕の水やりが必要になることもあります。朝、犬の散歩から帰ってきたら水やりを。そして真夏は、夕方の犬の散歩から戻ったら、ここでも水やりを。犬の散歩と水やりをセットにして習慣にしようと決めました。

反対に、休眠期に入る冬は水やりを控えめに。鉢土の表面が乾いてから2〜3日後、週に1~2回程度を目安にします。冬はうっかり忘れてしまうんですよね。これで水切れをして枯れてしまいます。与えすぎはNGですが、忘れないよう冬こそ丁寧に水やりを。

<マルチング>

マルチング

この夏を乗り切るために、まずは株元を涼しく整えるところから始めます。

ベランダでの鉢管理に“マルチング”を取り入れようと考えています。

今は夏に向かって気温が上がり、ベランダの「西日」と「強風」が鉢の土をどんどん乾かします。土の乾燥を防ぎ、地温の上昇を抑えるためにマルチングは効果的です。

ベランダでマルチングをするときの主な注意点は、

  • 蒸れさせないこと
  • カビを発生させないこと

です。

それには「土が見え隠れする程度の薄めに敷くこと」と、「時々めくって、土の状態を確認すること」がポイント。厚くマルチングしすぎると蒸れてしまうことがあります。植物も人間と同じで、たまには足元を軽くして、深呼吸させてあげることが大切なようです。

【マルチング材】

マルチング材としては、バークチップ、ココヤシファイバー、小粒の軽石、腐葉土などがあります。

庭では、スイカなどを栽培するときに、ワラを使ってマルチングしていました。

ベランダでは、軽くて風が通りやすく見た目もきれいなので、ココヤシファイバーを選んでマルチングをしています。

始まったばかりのベランダガーデン

ベランダガーデン

「庭がなくなって寂しい」という気持ちは、新しい芽が出るたびに、少しずつ「楽しみ」に塗り替えられていくようです。

ベランダガーデニングは、まだ始まったばかり。西日対策、乾燥対策、それから来春に向けてどんな花を植えようか、その前に秋の花も欲しいなと思いを巡らせたり。素敵なラティスやトレリス、植木鉢も揃えたいし、寒い日には愛犬あんと一緒にベランダへ出て、お茶を飲みながら日向ぼっこができるような、そんな小さなテーブルとチェアも置きたいな……。

やりたいことは尽きませんが、焦らずゆっくり、庭から託された命と一緒に、この小さなベランダガーデンを、私とあんの心地よい場所に育てていこうと思います。

さて、次回はさらに成長した植物たちの、ちょっと嬉しいご報告ができるといいなと思っています。

ベランダガーデン
Credit 写真&文 / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。

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