◆海外のスマートグラスの悪用事例

男らがスマートグラスで店員の認証情報やパスワードを盗撮。その情報を使って店舗システムにアクセスし、セルフレジでギフトカードに不正チャージした
②不正賭博(中国)
遼寧省の地下カジノで、カードに細工し、特製眼鏡を使ってイカサマをしていたグループが摘発。麻雀店でも同様に、牌面を特製眼鏡で認識できるようにする事件が起きた
③カンニング(中国)
問題を撮影し、AIによって解答を得る行為が各地で横行。レンタル業者も盛況だとか。社会問題となったことから、普通のメガネも厳しく検査されるようになったという
④法廷で証人に遠隔アドバイス(英)
高等法院で証人がスマートグラスを通じて、外部から助言を受けながら証言していたことが発覚。裁判官は証言全体を「信用できない」と判断し、証言を退けた
⑤動画削除をエサにした恐喝(英)
男性が繁華街で声をかけた女性をスマートグラスで無断撮影し、動画をSNSに投稿。約4万回再生され、気づいた被害女性が削除を求めると、金銭を要求されたという
⑥スポーツ観戦中に無断撮影(米)
オーガスタで開催されたマスターズ・トーナメントで、観客が撮影禁止を掻い潜るためにスマートグラスを使用。無断撮影がバレ、主催者から没収・退場を命じられた
国立情報学研究所 情報社会相関研究系教授
佐藤一郎氏

取材・文・撮影/大橋史彦

