NZの不動産セールスマン、世界各国の移民ファミリーが求める「住宅へのこだわり」の対応に疲労困憊【NZ不動産の最新事情】

NZの不動産セールスマン、世界各国の移民ファミリーが求める「住宅へのこだわり」の対応に疲労困憊【NZ不動産の最新事情】

こだわるならDIY、あるいはフルリノベという選択肢も

室内の材質にもさまざまな流行・好みがあります。

ニュージーランドの住宅の床はカーペットが主流ですが、最近ではダイニング、リビングを木目の板張りにするスタイルも増えてきました。一方、ベッドルームの床はカーペットが根強い人気です。しかし、これらもまた、国内外の方々の好みがわかれる部分なのです。

インド系のファミリーはタイルを好み、リビングから外へ出るデッキにもタイルを張り、リビングルームと一体化させます。本国は暑いため、足元が冷たい全面タイルがよいとのこと。ニュージーランドは四季があるため、冬は冷たいですよ…といいたいですが、きっとこだわりがあるのでしょう。

この家のこの部分は好みだが、この部分はイヤで、がまんできない。そんな細かいこだわりで家が売れない日が続くと、「じゃあ、オーダーメイドで家を建てて下さい!」と言いたくなりますが、予算や時間を考えると現実的とはいえず、やはり建売を購入いただくことになります。

私たち販売側の人間は、購入希望者の方の出身国で判断するだけではなく、それぞれの好みをヒアリングし、合致するプロジェクトを見つけて案内を心掛けています。

中東での戦争の影響により建築資材も高騰し、入手が厳しくなってきましたが、コロナ禍のときと同様、ニュージーランドでは過去の仕入れの確保によって、開発会社の利益が左右されているようです。

家を手に入れたい方は、新築でも中古でも、あまりこだわりを持たないほうがお得に買えると思います。どうしてもこだわる方は、DIYで対応するのが近道でしょう。

それでもなお満足できず、どうしても好みの家に住みたい方は、建物としてほとんど値段がつかない中古物件を購入して家の枠だけ利用し、内装を全面改装する方法があります。資金力や時間がある方は、土地探しから全面新築建設が理想です。

ニュージーランドでは「家は一生の買い物ではない」という感覚が根底にあります。「気に入らなければ買い替えればよい」という考え方です。さまざまな価値観を持つ移住者も、現地人との交流によって家への意識が変化するようで、私たちの不動産ビジネスも、そこに支えられているといえそうです。

一色 良子

ライセンスセールスコンサルタント
Harcourts Shelter Realty Ltd

提供元

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