花がなくてもセンス抜群! 四季を通じて美しい「シルバーリーフ」10選

花がなくてもセンス抜群! 四季を通じて美しい「シルバーリーフ」10選

シルバーリーフ

「花が咲いていない時期でも、お洒落な庭を保ちたい」「庭全体をパッと明るく垢抜けさせたい」——そんな願いを叶えてくれるのが「シルバーリーフ(銀葉)」の植物です。
光を反射して輝くシルバーリーフは、花が少ない季節でも確かな存在感を放ち、植えるだけで四季を通じて洗練された雰囲気を演出してくれます。オージープランツを多数育ててきたガーデンプロデューサーの遠藤昭さんの実体験をもとに、オージーガーデンや地中海風、ドライガーデンにぴったりな、庭を格上げするおすすめのシルバーリーフ10選をご紹介します。

光をまとった銀葉たち——庭を明るく、ファッショナブルに

グレビレア‘ムーンライト’
神奈川の自宅の庭で育つ、銀葉が美しいグレビレア‘ムーンライト’。

もう、随分と昔のことですが、メルボルン駐在が決まり、初めてオーストラリアを訪れた時、住宅街の樹木が明るく感じたのを覚えています。ユーカリやアカシア、ボトルブラシなどのオージープランツはシルバーリーフが多いですね。そして、5年後に帰国した時には、逆に日本の住宅街で見かけるシラカシやモッコクなどの庭木が何か暗く重い印象を受けました。

シルバーリーフの鉢物
我が家の庭にシルバーリーフの鉢物を集めてみたら。

近年、日本でも普及してきたシルバーリーフの樹木は、植えると光を反射して庭全体が明るく見え、四季を通じて洗練された雰囲気を演出してくれます。特に常緑の銀葉は、花が少ない季節でも存在感を放ち、どんな色の花とも調和するのが魅力です。

ガーデンイメージ
シルバーリーフを多数取り入れたガーデンのイメージ。

また、地中海風、ドライガーデン、オーストラリアンガーデンなど、多彩なスタイルにマッチし、植栽にファッション性をもたらしてくれます。今回は、オーストラリア在住の時に、印象に残っているシルバーリーフの樹木や多肉植物、そして海外旅行で見かけて印象に残ったシルバーリーフをご紹介します。

異国で出会い、今庭で育つ銀葉【オージープランツ】5選

Select.1 ユーカリ・ポポラス
丸葉が風に揺れるシンボルツリー

ユーカリ・ポポラス

学名:Eucalyptus polyanthemos
科名:フトモモ科
原産地:オーストラリア
大きさ:樹高10〜20m(剪定で3〜6m程度に管理可能)

ユーカリ・ポポラス

オーストラリア駐在時、メルボルンの街路や庭でよく見かけた思い出の木ですが、最近、日本でも人気です。まさか日本で、こんなに人気が出るとは思ってもみませんでした。丸いシルバーグリーンの葉が風に揺れる姿は、どこか軽やかでお洒落。切り花やリースにも使える人気者です。成長は早いものの剪定で高さを抑えられ、庭木としても育てやすいのが魅力。株元には、ラベンダーやローズマリーを合わせると、銀葉と紫花のコントラストが映え、シンプルながら完成度の高い植栽になります。

Select.2 ユーカリ・テトラゴナ
白銀の枝と葉がモダン建築に映えるユーカリ

ユーカリ・テトラゴナ

学名:Eucalyptus tetragona
科名:フトモモ科
原産地:オーストラリア西部
大きさ:樹高3〜6m

ユーカリ・テトラゴナ

粉をふいたような銀葉と白銀の枝が印象的。メルボルン時代には花市場でもよく見かけ、切り枝の美しさに惚れ惚れしました。樹形そのものがモダンなオブジェのようで、植えるだけで庭の雰囲気が一気にスタイリッシュに。乾燥に強く管理も容易ですが、枝が折れやすいので強風が避けられる場所がおすすめ。庭に1本あれば、ドライフラワーにも使えて便利です。

Select.3 パールアカシア
春を告げる黄金の花とビロードの銀葉

パールアカシア

学名:Acacia podalyriifolia
科名:マメ科
原産地:オーストラリア
大きさ:樹高4〜6m

パールアカシア
日本では、3月に開花します。

メルボルンの早春(現地では8月)に街を彩っていたのが、このビロードのような銀葉と黄金の花。寒い日本の冬を越したあと、一気に春を告げる黄色い花は本当に華やかです。成長が早く、庭に植えればあっという間に存在感を放ちます。

日当たりと水はけのよい場所を好み、やや乾燥気味に育てるのがコツ。黄色花を中心に、ユーカリやオリーブの落ち着いた銀葉を組み合わせると、色彩のバランスが絶妙です。成長が早いので樹高をおさえるなら、花後、つぼみができる7月までには強めの剪定をするとよいでしょう。

Select.4 ブルーブッシュ
シックな銀葉と黄花が映える洗練のアカシア

ブルーブッシュ

学名:Acacia covenyi
科名:マメ科(Fabaceae)
原産地:オーストラリア(ニューサウスウェールズ州内陸部)
大きさ:樹高3〜4m、幅2〜3m程度

ブルーブッシュ
開花は3月。

最近、日本でも人気ですね。アカシア・コベニーは、ブルーブッシュの愛称で親しまれる銀葉の庭木。マットなブルーシルバーの葉が特徴的で、まるで庭に上質なドレープをかけたような落ち着きを与えてくれます。春先には明るい黄色の花房を枝いっぱいに咲かせ、そのコントラストは息をのむほど美しいもの。成長は比較的早く、シンボルツリーや背景として植えるのがおすすめです。乾燥や暑さに強いオーストラリア原産で、日本でも日当たりと水はけのよい場所を選べば育てやすいのが魅力。ユーカリやオリーブなど他のシルバーリーフと組み合わせると、庭全体が一層スタイリッシュに。シックで大人っぽい雰囲気を好む方にぴったりのアカシアです。

Select.5 グレビレア‘ムーンライト’
月明かりのような白花と繊細な銀葉

グレビレア‘ムーンライト’

学名:Grevillea ‘Moonlight’
科名:ヤマモガシ科
原産地:園芸品種(オーストラリア原産種の交配)
大きさ:樹高3〜5m

グレビレア‘ムーンライト’
開花は6〜7月。

メルボルン時代に心惹かれたオージープランツのひとつです。繊細な銀葉と大きな白い花は、夜の月光に照らされているような幻想的な美しさがあります。周年開花性があり、庭に長く彩りを与えてくれるのも魅力。乾燥に強く過湿に弱いため、水はけのよい土壌に植えることが大切です。銀葉同士で統一感を出しつつ、株元に赤や紫の花を合わせると映える庭になるでしょう。

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