
今回ご紹介するのは、そんなリクライニングをめぐって、10時間以上の欧州便で本気の“沸騰”を目撃してしまった商社マンの実録エピソードです。
記事の後半では、そもそもリクライニングは「マナー違反」なのか、それとも「乗客に認められた機能」なのか――航空会社やJRの公式見解、そして機内トラブルをめぐる最新の数字や判例を、少しだけ掘ってみます。
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新幹線や高速バスなど、長距離を移動する公共交通機関には必ず付いている座席のリクライニング機能。倒す際に後ろの乗客に声をかける人もいるが、実際には無言で倒す場合がほとんどだ。
なかには舌打ちされるケースもあるようだが、それはごく一部。しかし、今から約7年前、ヨーロッパ行きの飛行機の中で中堅商社マンの米村誠也さん(仮名・49歳)が遭遇した現場は、そんな生易しいものではなかったようだ。
◆前の乗客がシートを倒そうとするのを許さない男

すでに機内食も片付けられ、照明も薄暗くなっており、彼らが座っていたエコノミークラスは完全にお休みモード。周りではほとんどの乗客がシートを倒していた。
Aさん、Bさんともに窓側3列シートの真ん中の席に座り、米村さんが座っていたのは通路を挟んだBさんの1列後方のシート。そのため、激しく叩いている様子がはっきりと見えたそうだ。
◆客室乗務員に注意を受けるも…
「私自身、出張で飛行機や新幹線を利用することは多いですけど、こんな人を見たのは初めてでした。座席を叩かれたAさんは何事かと思ったのかすぐに後ろを振り向きましたが、文句を言っていたのはなんと加害者であるBさん。はっきりと聞き取ることはできませんでしたが、おそらく『シート倒すな!』的なことを言っていたと思います」

