「親孝行の形」は変えていく必要がある
麻衣子さんは昨年、お盆の帰省を取りやめました。その代わり、10月の涼しい日を狙って、有給休暇を取り一人だけで実家を訪れました。お墓参りをして、一泊だけして翌日には東京へ戻ったのです。
「これなら疲れなくて、本当にありがたい。顔が見れてうれしいよ」
両親は心から安心した表情でそう笑いました。留守番をしている夫や子どもたちとは、滞在中にスマホのテレビ通話で繋ぎ、元気な様子を共有しました。
今年も麻衣子さんは、お盆の新幹線予約をするつもりはありません。帰省は秋に、一人で一泊だけ。帰省費用が減る分は子どもの教育費に回すことができるため、麻衣子さん側のメリットも少なくありません。
「家族全員で顔見せる」「長く一緒の時間を過ごす」ということだけが、正解ではありません。親孝行の形は、時代や親の年齢に合わせて、柔軟にアップデートしていく必要があるのではないでしょうか。
