「夏の庭が寂しい」を解決! ラベンダーのような花が3カ月咲き続ける、強健な西洋ニンジンボクが今おすすめの理由

「夏の庭が寂しい」を解決! ラベンダーのような花が3カ月咲き続ける、強健な西洋ニンジンボクが今おすすめの理由

セイヨウニンジンボクの植え付け・植え替え

セイヨウニンジンボク
xlibes/Shutterstock.com

植え付け

春の3~4月、秋の10月が植え付けの適期です。根鉢の2~3倍の大きさの植え穴を掘ります。掘り上げた土に2割くらいの量の腐葉土と3要素が等量の緩効性化成肥料を混ぜ、用土とします。根鉢の表面付近を軽くくずし、周囲よりやや高めになるように植え付けます。作業後、たっぷり水やりしてください。

鉢植えの植え替え

鉢植えで育てることもできます。購入した株はそのまま2回りほど大きな鉢に植え替えてください。根鉢をあまりくずさなければ、3~10月に植え替えできます。最終的に10号くらいの鉢に植えて育てます。

その後は2~3年おきに植え替えます。早春の3月頃に回りこんだ根や長い根を切って根鉢を1/3程度落とし、新しい用土で植えます。

用土

排水のよい用土が適します。幅広い植物に使える一般的な培養土か、赤玉土小粒7と腐葉土3を混ぜた用土などを使います。

ピートモスなどが多い水もちのよい用土を使うと、根腐れするので気をつけてください。培養土の水もちがよい場合は、パーライトや軽石を1~2割混ぜるとよいでしょう。

セイヨウニンジンボクの育て方・日常の手入れ

セイヨウニンジンボク
Elena Odareeva/Shutterstock.com

水やり

地植えした場合は、根付けばほぼ水やり不要で育ちます。

鉢植えは用土の表面が乾いたら水やりします。枝葉がよく茂った株は乾燥しやすいので、夏場、晴れる日が続く場合は毎日水やりしてください。

肥料

肥料はあまり必要ありません。落葉期の2月から3月に、3要素が等量の緩効性化成肥料などを与えてください。肥料が多いと、枝葉ばかり茂って花付きが悪くなります。

病害虫

目立った病害虫の被害はありません。

セイヨウニンジンボクの剪定

セイヨウニンジンボク
Konstantinos Livadas/Shutterstock.com

落葉期の2~3月が剪定の適期です。剪定しなくても自然に形が整うので、枯れた枝や伸びすぎた徒長枝などを切ればよいでしょう。

ただし生育が早く、放任した場合は比較的広いスペースを必要とします。

適期ならかなり強い剪定に耐えるので、好みの位置で切り戻すことができます。地面に近い位置で切れば大きくなるのを防ぎ、多年草のように育てることができます。ただし開花時期は遅れます。

生育期間中に剪定すると、花が咲かなくなったり、花数が少なくなります。生育期間中にサイズを小さくしたい場合は、伸びすぎた部分などを間引くように剪定しますが、全体の1/3以下になるようにとどめてください。

冬に地上部が枯れる寒冷地では、葉が落葉して枝が枯れ始めたら、すぐに地際付近で切っても問題ありません。

セイヨウニンジンボクの手入れ作業

セイヨウニンジンボク
NDanko/Shutterstock.com

花がら摘み

花後にそのままにすると、結実して種子がよくできます。咲き終わった花をこまめに摘み取ると実に栄養がとられないので、開花期間が長くなります。

温暖な地域では、こぼれ種で増えるので注意してください。

増やし方

挿し木で増やすことができます。前年度に伸びた枝を3~4月に10cmほど切り、赤玉土小粒を入れた容器などに挿します。明るい日陰に置き、用土の表面が少し乾いたら水やりしてください。2~3カ月後に発根したら、3号ポットなどに鉢上げします。

セイヨウニンジンボクの栽培ポイント

セイヨウニンジンボク
Tupungato/Shutterstock.com
  • 日当たりと水はけのよい場所を好む
  • 庭木としては、広めのスペースで育てるとよい
  • 冬に強く切り戻しても花が咲く
  • 寒冷地では多年草のように生育する

日当たりのよい場所に地植えすれば、放置気味の管理でよく育ちます。夏に長期間美しい花を楽しめるおすすめの庭木ですが、国内ではまだあまり知られていません。世界では広く栽培される魅力的な花木を、ぜひ庭やベランダに迎えてはいかがでしょうか。

Credit 文 / 小川恭弘 - 園芸研究家 - おがわ・やすひろ/1988年、東京農業大学農学部農学科卒業。千葉県館山市の植物園「南房パラダイス」にて観葉植物、熱帯花木、熱帯果樹、多肉植物、ランなど温室植物全般と花壇や戸外植物の育成管理のほか、園全体のマネジメントなどの業務に18年携わる。現在フリーランスとして活動。著書に『わかりやすい観葉植物』(大泉書店)、『ハイビスカス』(NHK出版)がある。

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