住宅価格や金利の上昇を受けて、「毎月の住宅ローンの返済負担を少しでも抑えたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。こうした方々への新たな選択肢として注目されているのが、残価設定型住宅ローンです。
残価設定型住宅ローンは、毎月の返済額を抑えやすい一方、通常の住宅ローンとは仕組みが異なり、注意すべき点もいくつかあります。そこで本記事では、残価設定型住宅ローンの仕組みや通常の住宅ローンとの違い、メリット・デメリットや利用を検討する際のポイントなどを紹介します。
残クレ住宅ローン(残価設定型住宅ローン)とは?
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はじめに、残価設定型住宅ローンの基本的な仕組みと通常の住宅ローンとの違いを整理しておきましょう。
残クレ住宅ローンの仕組み
残価設定型住宅ローンとは、住宅の将来の価値(残価)をあらかじめ設定し、その残価を除いた金額を返済していく住宅ローンのことです。
例えば、5000万円の住宅に対して20年後の残価を2000万円と設定した場合、契約期間中に返済する元金は、残価を差し引いた3000万円となります。したがって、通常の住宅ローンと比べて毎月の返済額を抑えやすくなります。
この仕組みは、自動車の「残価設定ローン(残クレ)」と考え方が似ていることから、「残クレ住宅ローン」と呼ばれることもあります。ただし、自動車と住宅では契約内容や利用条件が異なるため、厳密には同じ仕組みではありません。
通常の住宅ローンとの違い
残価設定型住宅ローンと通常の住宅ローンには、借入額や返済方法などに違いがあります。下図をご覧ください。

最も大きな違いは、毎月の返済額です。一般的な住宅ローンでは、住宅価格から頭金を差し引いた金額を基準に返済額が決まります。これに対し、残価設定型の場合は、基本的に残価分を差し引いた金額が算定ベースとなるため、毎月の返済額は抑えやすくなります。
ただし、契約期間終了時には残価部分をどうするかを決める必要があり、また利用できる住宅にも一定の条件が設けられています。
残クレ住宅ローン(残価設定型住宅ローン)のメリット
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残価設定型住宅ローンには、毎月の返済負担を抑えやすいだけでなく、将来のライフプランに合わせて柔軟に対応しやすいという特徴があります。ここでは、主なメリットを紹介します。
毎月の返済額を抑えやすい
残価設定型住宅ローンの最大のメリットは、毎月の返済額を抑えやすいことです。通常の住宅ローンでは、住宅価格全体を基準として返済額が決まりますが、残価設定型住宅ローンでは、将来の住宅価値として設定した残価を除いた金額が返済額算定のベースとなるため、毎月の返済額の軽減が期待できます。
建築資材や人件費の高騰、金利などの上昇によって住宅購入のハードルが高くなる中で、「希望するエリアに住みたい」「家計への負担をできるだけ抑えたい」と考える方にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。
将来のライフプランに合わせて選択しやすい
残価設定型住宅ローンは、契約期間が満了した後に複数の選択肢が用意されている点も大きな特徴です。そのまま返済を続ける以外にも、住宅を売却する、残価を一括返済するなど、状況に応じた方法を選べます。
また、商品によっては、返済額を軽減できるオプションを利用できる場合もあります。将来、住み替えや老後の生活設自身にあった選択肢を選びやすい点も計を考えている方にとっては、ライフステージの変化に合わせて自身にあった選択肢を選びやすい点もメリットです。
住宅価値の下落リスクに備えやすい
一般的な住宅ローンでは、返済中に住宅を売却する場合、売却価格がローン残高を下回ってしまうと、不足分は自己資金で補わなければなりません。これに対し、残価設定型住宅ローンでは、一定の条件を満たせば、あらかじめ設定した残価を基準とした買い取りオプションを利用できる場合があります。
そのため、一定の条件を満たす場合には、住宅価格の下落による負担を軽減できる可能性があります。ただし、利用できる条件や内容は商品によって異なるため、契約前にしっかりと確認しておかなければなりません。