話題のダイエット薬「マンジャロ」はアリかナシか。13kg減の医師と2か月で30kg痩せた実業家が語る“痩身の極意”

話題のダイエット薬「マンジャロ」はアリかナシか。13kg減の医師と2か月で30kg痩せた実業家が語る“痩身の極意”

マンジャロといえば、もともと2型糖尿病の薬でありながら、その”痩せる副作用”が注目され、ダイエットの常識を覆しつつある存在。自由診療で手軽に打てるクリニックが急増する一方、個人売買のトラブルや副作用への不安も噴き出し、賛否が分かれている。遺伝子学に強い医師の岡博史氏は自らも打ち、5か月で13キロ落としたという。一方、実業家の金森重樹氏は薬を一切使わず、糖を断ち脂を大量に摂る「断糖高脂質食」で、2か月で約30キロ痩せた実績を持つ。アプローチの違う二人に、マンジャロとダイエットについてじっくり語り合ってもらった。

◆薬を使ったダイエットはアリかナシか

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NIPT(新型出生前診断)の普及に取り組む医師の岡博史。マンジャロについては自身の経験も踏まえて語ってくれた
――マンジャロはもともと糖尿病の薬で、その副作用で痩せることは広く知られていると思います。では、痩せる目的であえてこの薬を使うのはアリかナシか。まずは、その是非からお聞かせください。

岡:私は”アリ”だと思っています。というのも、自分でも打ってみたんです。数か月で13キロ落ちました。何がすごいって、我慢がいらない。食欲がスッと消えて、食べたくないから食べないだけ。軽い吐き気などはありましたが、体重が落ちたおかげで睡眠時無呼吸症も、健診の数値も、悪かった膝の痛みまで良くなった。正しく使えば、とてもいい薬だと思っています。

金森:僕はまた少し違う立場でしてね。使うなとは言いませんが、”そもそも要らない”と思っているんです。断食と断糖高脂質食でやれば、放っておいても体重は落ちていく。ただ、血糖が一気に動くのは体に負担ですし、ああいうGLP-1系の薬では、海外で視力への影響が報告された例もある。まれだとしても、そのリスクをわざわざ取らなくても、食で落とせるのに、というのが正直なところで。

岡:その「危険だ」という話こそ、中身を切り分けたいんです。「マンジャロで2人亡くなった」とよく言われますよね。ただ、報じられた範囲を見ると、いずれも高齢で重い糖尿病のある方で、本来は勧められない使い方だった。薬のせいと決めつけられる話ではありません。本当に問題なのは、個人輸入や、買った人が他人に転売するほう。マンジャロをダイエット目的で使えば、確かに全額自己負担の自由診療です。

 ただ、この同じ成分が、去年、肥満症の薬「ゼップバウンド」として保険で使えるようになった。薬の位置づけ自体が、いま動いているんですよ。もっとも保険で使うには、高血圧や脂質異常症といった持病があって、半年きちんと食事と運動をしても効果が出なかった人、といった厳しい条件がつきますが。

金森:医師の診断のない闇流通が問題であって、薬そのものに罪はないと。そこは同意します。ただ、僕が言いたいのはその一歩手前で、薬に頼らずとも食で落とせますよ、という話なんです。

岡:ええ、金森さんのように自力でやり切れる方なら、それが一番いいと思います。でも、ダイエットって辛いじゃないですか。その辛い部分を薬が助けてくれるなら、使う手もある。僕らみたいな一般人からすると、断食はやっぱりハードルが高い。そういう人にとって、薬は立派な武器になるはずです。

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糖を断ち、脂を摂る「断糖高脂質」に着目した金森氏。わずか2か月で30㎏の減量に成功した

◆太りやすい体質は遺伝で決まるのか

――そもそも、太りやすさはどこまで生まれつきなんでしょうか。

岡:双子を使った研究では、太りやすさの4〜7割は遺伝だとされています。たとえば”倹約遺伝子”を持つ人は、日本人のおよそ3人に1人。飢餓に備えて脂肪をため込みやすい体質です。ただ、これは”運命”ではなく”傾向”の話でして。残りの半分ほどは環境、つまり食べ方で決まる。だから私は、遺伝子を調べて自分の型を知り、それに合ったやり方を選ぶのがいい、と考えています。

金森:どこまでいっても半分は食事なんですね。やっぱり、倹約遺伝子だろうが何だろうが、糖を断てば体は落ちていく。太る大きな原因は、インスリンの出しすぎなんです。パンやご飯で血糖を上げて、インスリンをだらだら出し続けるから、脂肪がたまるわけですから。

岡:それに、遺伝子を知るのは”諦めないため”でもあるんですよ。「どうせ太る運命だ」と投げてしまう人に、これは確率であって運命じゃない、と伝えてあげられる。

金森:諦めるな、というのは僕もまったく同じ気持ちですね。そのために自分を知るのはあってもいいプロセスだと思います。また面白いのが、”食を変える”の効き方すら、実は生まれる前の環境で違ってくるかもしれないんです。有名なのが、第二次大戦下のオランダの飢餓。母親が飢えた状態でお腹にいた子どもは、大人になってから太りやすく、糖尿病にもなりやすかった。胎児のうちに「これは飢える世界だ」と体が刻み込む。だから、生まれつきだけでも、食べ方だけでもない。両方が絡んでいるかもしれないわけです。

配信元: 日刊SPA!

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