たんぱく質不足が引き起こす5つの健康リスク
「たんぱく質は筋肉づくりやダイエットのために必要。でも、それ以上のことはよく知らない」という人が多いのではないでしょうか。
たんぱく質が一番大切な理由を、ぜひ知っておいてください。なぜなら、「知らずに食べるか、知って食べるか」の違いはとても大きいからです。では、たんぱく質が不足すると、どのようなリスクがあるのでしょうか。
リスク1. 体の材料が足りなくなる
体を構成する成分のうち、水分を除くと残りの半分弱はたんぱく質でできています。そのため、たんぱく質が不足すると体は材料不足となり、肌や髪が荒れたり、内臓の働きが悪くなったり、骨がもろくなったり、貧血になったりして、あちこちに不調が表れるわけです。
リスク2. 細胞が老化する
体を構成する細胞は、たんぱく質を材料に、絶えず合成と分解を繰り返して作り替えられています。たんぱく質不足が続くと、細胞のターンオーバーの周期が乱れ、細胞は老化。体の機能低下や不調の原因になります。
リスク3. 体の機能が低下する
ホルモン(神経伝達物質)、消化吸収を促す酵素など、さまざまな分泌物はたんぱく質を材料に作られています。たんぱく質不足が続くと、消化吸収力の低下、代謝の低下、神経伝達機能の低下、免疫力の低下など、体のさまざまな機能が低下し、不調が起こりやすくなります。
リスク4. 〝幸せホルモン〟が不足する
やる気が出ない、イライラする……その原因の一つと考えられるのがセロトニンという脳内の神経伝達物質の不足。セロトニン不足は、自律神経や体内リズムの乱れなどによって起こりますが、そもそも、セロトニンの材料となるたんぱく質が不足していると産生量が低下し、意欲が低下したり、イライラしたり、落ち込んだりしやすくなります。
リスク5. 冷えやすく、太りやすくなる
食事で摂ったたんぱく質が体内で分解され、吸収されるとき、その約30%が熱エネルギーに。つまり、たんぱく質を摂取することで熱が生まれて体温が上昇。逆に、たんぱく質が不足していると、体温が上がらず冷えやすくなり、さらに代謝が低下して太りやすくなります。
食べてもたんぱく質不足になる理由「腸漏れ」とは?
たんぱく質の大切さを知り、もっとしっかりたんぱく質を摂ろう!と決意してくださったと思いますが、その前にもう一つ、知っておいていただきたい、とても大切なことがあります。
それは「腸」のことです。ご存じの通り、腸は栄養を吸収する場所。しかし、みなさんの腸はちゃんと吸収できているでしょうか?
実は、不要なものが腸に漏れ出して吸収され、そのぶん摂ったはずの栄養素が正しく吸収されていないケースが珍しくありません。それが、リーキーガット症候群、通称「腸漏れ」です。
正常な場合、小腸では粘膜層から消化酵素が分泌され、胃や十二指腸で消化された栄養をさらに分解し、吸収していきます。しかし、腸粘膜の細胞に炎症が起こると、腸粘膜の細胞と細胞の間にすき間ができてしまいます。
■正常な腸粘膜

■腸漏れを起こした腸粘膜

腸粘膜にすき間ができて腸漏れを起こすと、本来ブロックするはずの不要なものを取り込んでしまい、その影響で肝心の栄養素の吸収がおろそかになってしまうのです。これが、腸漏れで栄養不足になる理由。
つまり、腸漏れが起こると、口から栄養を十分に摂っていたとしても体内ではそれを吸収できておらず、栄養不足を招くのです。
■腸漏れから始まる悪循環
腸粘膜の細胞の炎症
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腸漏れ
↓
栄養吸収力が低下
↓
たんぱく質などの栄養が不足する
↓
細胞のターンオーバーの周期が乱れる
↓
腸粘膜の免疫力が低下
↓
ウイルス、菌、有害物質などをブロックできない
↓
さらに免疫力が低下
↓
心身の不調が起こりやすくなる
↓
体中の細胞に炎症が広がる
↓
ますます腸漏れするエンドレスループに!
※本記事は、書籍『たんぱく質と腸の新常識: 絶対に漏らしてはいけない 新しい腸活とたんぱく質の正しい摂り方』より一部抜粋して構成しています。

