“あおり運転”してきた車を「白バイの待ち伏せポイント」に誘導、警察に捕まえてもらうまでの一部始終/「あの道、よく白バイいるよね」ドライバーの体感は本当なのか、警察庁の通達を調べてみた

“あおり運転”してきた車を「白バイの待ち伏せポイント」に誘導、警察に捕まえてもらうまでの一部始終/「あの道、よく白バイいるよね」ドライバーの体感は本当なのか、警察庁の通達を調べてみた

バックミラー越しに、突然迫ってくる車。鳴り響くクラクション、執拗なパッシング。ハンドルを握る誰もが、一度は「もし自分があおられたら」と想像したことがあるのではないでしょうか。

あおり運転
※画像は生成AIによるイメージです
 警察庁が発表した最新の報告(令和7年版 警察白書)を紐解くと、警察当局は運転者に対して、交通ルールの遵守のみならず、他者への「思いやり・譲り合い」の心を持った交通マナーの実践を強く呼び掛けています。

 今回ご紹介するのは、過去に大きな反響を呼んだ実録エピソードから、そんな絶体絶命の状況で咄嗟の機転を働かせ、白バイに助けを求めたドライバーの一部始終です。

 記事後半では、「白バイがよくいる場所」について、令和7年3月の警察庁通達から掘り下げます。ドライバーの体感として「よく白バイを見かけるあの道」は、実は偶然ではないのかもしれません。その理由とは……。

*  *  *

◆【エピソード1】白バイが待つ場所にあおり運転の車を誘導


あおり運転
※画像は生成AIによるイメージです
 ある日の午後、片山弘樹さん(仮名・60代)は車を走らせ、順調に目的地へと向かっていた。そんなとき、後方からけたたましいクラクションが鳴ったという。ミラー越しに見ると、黒いワンボックスカーが猛スピードで迫ってきた。

「あおり運転だとすぐにわかりました。理由は見当もつかず、恐怖を感じました」

 当時の感覚をそう語る片山さんは、ドライブレコーダーが起動していることを確認し、冷静さを保つように努めた。

 黒いワンボックスカーは執拗に車間距離を詰め、クラクションを鳴らし続けている。追突されてもおかしくなかった。

「そのとき、ある場所を思い出したんです。左折した先に側道があって、そこは白バイ隊員が頻繁に一時停止違反を取り締まっている場所でした。もし、白バイ隊員に遭遇できれば……と必死でしたね」

 これは、まさに一発逆転のチャンスかもしれない。この作戦が成功するかはわからなかったが、片山さんは僅かな可能性に賭けることにした。黒いワンボックスカーを誘導するように左折。左折後も黒いワンボックスカーはあおり運転を続けていたが……。

「うまく誘導できました」と少し安堵したが、まだ安心はできなかった。白バイ隊員がいるかどうか確信がなかったからだ。

◆冷静な対応に警察官からも高評価


 側道の合流地点を通過したとき、片山さんの目に白バイ隊員が見えた! そして白バイ隊員がサイレンを鳴らしてくれたそうだ。

「この瞬間、白バイ隊員がいてくれた!と身体の力が抜け、本当に安心しました。これで、この危険な運転手は確実に捕まる。私の作戦は見事に成功しました」

 白バイ隊員は黒いワンボックスカーを停止させた。運転手は、窓から顔を出して何か叫んでいたが、何を言っているのかは聞こえなかったという。片山さん自身もその場で警察官に事情を説明し、あおり運転から逃れることができた。

「この爽快感は言葉では言い表せません。まるで、映画のクライマックスシーンのような、痛快な結末でした」

あおり運転
※画像は生成AIによるイメージです
 片山さんは後日、警察署に出向きドライブレコーダーの映像を提出した。 警察官は、片山さんの冷静な対応と、ドライブレコーダーの映像を高く評価してくれたそうだ。

「ドライブレコーダーの映像は運転手の危険運転を証明する決定的な証拠になったと思います。この出来事は、あおり運転の危険性と冷静な対応の重要性を改めて認識させてくれました」


配信元: 日刊SPA!

提供元

プロフィール画像

日刊SPA!

日刊SPA!は、扶桑社から発行する週刊誌「週刊SPA!」が運営するニュースサイトです。雑誌との連動はもちろん、Webオリジナルの記事を毎日配信中です。ビジネスマンが気になる情報を網羅!エンタメ・ライフ・仕事・恋愛・お金・カーライフ…。ビジネスタイム、プライベートタイムで話したくなる話題が充実!

あなたにおすすめ