「吊すアレンジ」の注意点:軽量化と安全性

空中に植物を飾る「吊すアレンジ」には、いくつか大切にしたいコツがあります。
一番のポイントは、なんといっても軽くすること。
我が家では、キッチンにある焦げ茶色の開口枠を利用しています。この枠には小さな段差があるので、そこに耐荷重性のある画鋲を刺し、麻紐を巻きつけています。吊す際は、しっかりと安定した場所を選んでくださいね。吊り下げ用のフック付きピンなどを利用するとより安心。花器を下げる前にゆるみがないかも確認しましょう。
花器は、軽量で視覚的にも重く見えないよう、小さめのバスケットや、透明な試験管のような軽やかなものを選ぶのがおすすめです。重たい花瓶を吊るすのは危険ですし、空間に圧迫感を与えてしまいます。万が一落下してもケガのリスクがない器を選びましょう。

今回は、バスケットの中に小さなプラスチックの小瓶を忍ばせ、そこに水を入れています。今回吊したベルテッセンは、枝が繊細で水あげもよいので、これくらいの小さな器で十分なのです。
また、一緒に吊るしたガラス製の小さなジョウロも、軽さを意識して。こちらはもともと付いていたワイヤーを使い、麻紐でさらにしっかりと結びつけています。水はあくまで少量に留めるのが、吊すアレンジの鉄則です。

バスケットの持つ「温かみ」と、ガラスジョウロの「透明感」。この異素材の対比が、キッチンにささやかな面白さを添えてくれます。
動きのあるベルテッセンをメインにアレンジ

今の季節、フラワーショップを覗くとベルテッセンの姿をよく目にします。
ベルテッセンは、キンポウゲ科のつる植物クレマチスの中でも、ベル(壺)のような形をした可憐な花を咲かせる系統の総称です。ベルのような愛らしい花が、繊細なつるにポツ、ポツと連なる様子は、何度見ても飽きることがありません。

この花の魅力は、なんといっても自由奔放なつるの動き。
吊すアレンジにするなら、あれこれと詰め込まず、1〜2本のつるを主役にして、その伸びやかなラインを生かすのがおすすめです。

また、少し違った雰囲気を楽しみたい時は、「つるの垂れ」を主役にしたアレンジも素敵です。
脚付きのガラスベースや、細身のフラワーベースを選び、あえてつるを長めに。無造作に、風に揺れるままに活けてあげると、まるで野の植物をそのまま切り取ったような、自然体で清々しい雰囲気が生まれます。


