◆公設秘書の経験がセクシー女優デビューのきっかけに

多田:はい。民間企業とか、弁護士事務所とかで秘書を。あと、デビューする直前は、国家公務員特別職、簡単に言えば代議士の公設秘書でした。
――それはすごい。
多田:実はこの時代の経験が、セクシー女優になるって思った直接のきっかけでもあるんですよ。
――それはどういう……?
多田:とにかく考えが古いと言うか、頻繁に「女だから」って言われるんですよ。
何をしても「女だから」で、さんざん理不尽な思いもして。そんなに「女だから」って言うなら、女だからこその仕事をしようって考えたんです。
もともと性に対する好奇心も強かったですし、コロナ禍もあって、何が起こるかわからない世の中だと考えたら、ドカンと1発やってみようかと。
◆デビューを子どもに話したときの意外な反応
――なるほど……。でも、もう結婚してお子さんもいたんですよね。そのあたりは気にならなかったですか?多田:ちょうど子どもが成人したタイミングだったのも大きかったですね。
事務所に連絡して「じゃあ、面接を」って話になったとき、子どもに「こういう仕事をしようと思ってる」と伝えました。
――そのタイミングで伝えたんですか。
多田:コソコソしたくなかったんで。そうしたら「お母さんの人生だから。自分が本当にやりたいことなら、どうぞ」って言うんですよ。
公設秘書のときも、そうだったんですよね。選挙活動とか出張とか、家を空けることも多い仕事ですから、子どもに「お母さん、公設秘書になっていいかな」って聞いたんです。そうしたら「家のことは心配しないで。それより国を守ってください」って(笑)。
――大人ですねぇ。
多田:多くを語る子じゃないんですけど、本人のなかで「良く考えて答えを出したなら、それが正解なんじゃない」っていう気持ちがあるみたいです。
ただ、もし子どもが未成年だったら、この業界には入りませんでした。いろいろなタイミングが重なって、デビューを決めましたね。

