◆デビューを伝えた人たちと「チーム多田有花」結成

多田:お友達や、美容院やネイルサロン、エステで担当してくれている方にも伝えました。
――いろいろな人に話したんですね。反対されませんでしたか?
多田:全然。むしろ「やるからには中途半端なことはやるな!」って勢いでした(笑)。
――でも、そこまでいろいろな人に伝えるのも珍しいですね。とくに美容院やエステの担当さんにまで、という話は初めて聞きました。
多田:それには理由があるんです。デビューしたら、作品によって髪型やネイルを変えることもあるじゃないですか。そのとき、担当さんにウソをつくのがイヤだったんですよ。
ウソをつくくらいなら、最初から「こういう仕事をするので、協力してね。一緒に多田有花を作ってください」という気持ちでお願いしよう、と。
――なるほど、「チーム多田有花」の結成ですね。
多田:そう、そんな感じです。当時話した方たちとは、今も全員関係が続いているので、話して良かったと思っています。
◆主人は今では「一番の理解者」に
――ところで、旦那さんの反応はどうだったんでしょうか。多田:もちろん「よし」とは言いませんでしたよ。ただ、しばらく黙っていて、最終的にはOKしてくれました。私が「一度決めたら、絶対にやりたい性格」だというのは知っているので。
あと、割と女性関係が激しい人なので(笑)。私になにか言うと「いや、あなたこそ」って言い返されるのもわかっているんですよ。
――それは反対もできないですねぇ(笑)。
多田:ただし条件があって。「芸名や、事務所がどことか、こんな作品に出たとか、業界に関する話は一切言うな」と。そこが夫としては、最大限の譲歩だったみたいです。
――旦那さんは女性関係が激しいとのことですが、離婚などは考えなかったんですか?
多田:今は別居しているんですよ。しょっちゅう喧嘩はしていましたし、2回くらい離婚届は書きました。でもテーブルに置いておいたら、寝ている私の枕元で主人が正座していて「お願いですから離婚だけは」と。
――それだけ愛されているってことじゃないですか。
多田:それが、続けて「でも、遊ばないっていう約束はできません」って(笑)。
――ある意味、潔い(笑)。ちょっと不思議な関係ですね。
多田:でも、最初は理解してくれなかったセクシー女優の活動も今は応援してくれていて、一番の理解者になってくれています。別居はしていますが、週に1、2回は必ず食事に行きますし、定期的に一緒に旅行もしますし。
子どもが成人したのもあって、程よい距離感で仲良くしていますね。これもひとつの新しい夫婦の形だと思っています。
――夫婦の形は、夫婦ごとに違っていいんですよね。本人たちが良ければ、他人がとやかく言うものじゃないです。
<取材・文/蒼樹リュウスケ 写真/荒熊流星>
【蒼樹リュウスケ】
単純に「本が好きだから」との理由で出版社に入社。雑誌制作をメインに仕事を続け、なんとなくフリーライターとして独立。「なんか面白ければ、それで良し」をモットーに、興味を持ったことを取材して記事にしながら人生を楽しむタイプのおじさんライター

