◆カフェインは“エネルギーの前借り”なのか
コーヒーやエナジードリンクなど、カフェインを含む飲み物を摂って、実際にシャキッとした気分になったり、眠気がなくなった経験がある人も多いだろう。ただ、筆者の知人はそれを「元気の前借りをしているように感じる」と話す。彼は、カフェインの錠剤を飲んでいたが、効果が切れるくらいのタイミングで猛烈な疲労感に襲われていたという。
「それはうまい表現ですね。理論的にはカフェインを摂っても、体が実際に元気になるわけではないですからね。一時的に血圧や心拍数が上がっているのを、元気と錯覚しているわけです」
つまり、カフェインによって「元気のようなもの」になり、本来は残しておきたかったエネルギーを、実際に前借りして使ってしまっているわけだ。
とはいえ、カフェインには依存性があるため、多く摂取している人が摂取量を減らすのにも一苦労だ。では、「我慢」以外にプラスアルファで脱カフェインをするいい方法はないのだろうか。
「シンプルですが、カフェインレスのコーヒーに置き換えてみるのも一つの手ですね。コーヒーの味わいはあるのでプラセボ効果のような状態にもなりやすいと思います」
一方で、体に良い作用をもたらす部分もある。国立がん研究センターの2015年の発表では「コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは、全く飲まない人に比べ24%低い」とされた。
「コーヒーには、2型糖尿病や心筋梗塞のリスクを下げたり、うつ病の発症を抑えるという報告もありますね。もちろん、適量を守った上での話ですが」
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飲み過ぎに心当たりがある人は、まずは1日の杯数を意識することから始めてみてもいいかもしれない。カフェインレスへ切り替えるなら、家族にこっそり入れ替えてもらう……なんて方法も、意外と効果があるのかもしれない。
<取材・文/Mr.tsubaking>

【Mr.tsubaking】
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

