18年の介護を終え、母の三回忌が過ぎてもどう整理していいかわからなかった立て爪の指輪。新品なら100万円ほどでも、売却査定は20万円。「手放す? 残す?」と悩みながら3つのお店を巡った、私の体験をお伝えします。
実家じまいが終わっても残った、母のダイヤの指輪
「この指輪を身に着けて参列すればよかったな」
母の三回忌を終えた後、そんな思いが残りました。
母が愛用していたのはダイヤモンドの立爪リング。60歳の誕生日に父から贈られたもので、親しい方の結婚式や特別な日に身に着けていた思い出の品です。
母が亡くなって3年。実家じまいや遺品整理は終わったものの、この指輪だけは手つかずのままでした。
サイズも合わない。デザインも今の私には少し華やかすぎる。かといって手放す決心もつかない。
リフォームの方法も費用もわからず、数年間、空き缶の中に保管したまま時間だけが過ぎていました。
三回忌をきっかけに、「このまま放置してはいけない」と思い、向き合うことにしたのです。
売る?リフォーム?査定20万円で私が考えたこと
まず考えたのは、売却するか、リフォームするかでした。
私なりに整理すると、次のようになります。

■売却の場合
- 手元に残るもの…現金
- 将来価値…現金として使える
- 心理的満足度…△
- 手間…少ない
■リフォームの場合
- 手元に残るもの…指輪
- 将来価値…娘へ受け継げる
- 心理的満足度…◎
- 手間…店舗比較が必要
査定してもらうと驚いたことがありました。
「もし今、新品で購入すると100万円前後になる品ですが、買取価格は20万円前後です」
そう説明されたのです。もちろん買取価格には理由があります。それでも「売るのと買うのではこんなにも金額に差が出るんだ」と驚きました。
母が大切にしていた指輪をこの金額で手放してしまって本当に後悔しないだろうか。新品購入との差額を知ったことで、売るという気持ちが少しずつ薄れ「母の指輪を残して使える方法へと気持ちが傾いていきました。
もう二度と同じものは手に入らない。そう思ったからです。

