夫婦は100%わかり合えなくていい。『ダーリンは外国人』著者が50代で見つけた心地よく生きるコツ

夫婦は100%わかり合えなくていい。『ダーリンは外国人』著者が50代で見つけた心地よく生きるコツ

理由がわからない眠気…更年期のトンネルの抜け方

理由がわからない眠気…更年期のトンネルの抜け方
『ダーリンは外国人』より

そんなふうに相手と程よい距離を保っている一方で、40代後半から50代にかけての激しい更年期の不調にさらされる日々がありました 。

ご飯を食べたら眠くて起き上がれなくて、寝ていたら夕方になっているんです。夕方になったらなんとかご飯を作って、食べたらまた眠くなって、という生活でした。本当にどうしても動けなくて、かなりの時間寝ていましたね。仕事も常にギリギリの状態で、受けられなかったこともありました。

不調が続いた時期、トニーにこうして欲しいとかお願いはあまりしなかったですね。言えば応えてくれたと思いますが、自分自身、その時は更年期なのかなんなのかわからなくて。精神的なものならもうちょっと頑張ればいいのかなって。

そもそも、我が家は妊娠したときから「1人1部屋、1人1ベッド」の独立スタイルだし、私が明るい時間に寝ていても、いつもトニーは「疲れてるんだね」とそっとしておいてくれるんです。私にとっては、そうやって放っておいてくれることがありがたいんですよね。

料理をお願いすると毎回トマトパスタでしたけど(笑)、彼なりにちゃんと作ってくれましたし。

しばらくして婦人科を受診し、検査で結構悪い数値が出て、女医さんが「これはお辛かったでしょう」と言ってくれたんです。それだけでなんだか救われた気がしました。それからは漢方薬がお守りのような存在になり、少しずつ長いトンネルを抜けていくことができました。

夫の落胆が教えてくれた「穏やかに生きる」という選択

夫の落胆が教えてくれた「穏やかに生きる」という選択
『ダーリンは外国人』より

そんな我が家ですが、もちろん険悪な雰囲気になったり言い合いをすることもあります。でも、この何年かで私が穏やかになれたきっかけは「引っ越し」にありました。

前の家では駐車場で家庭菜園を始め、いつしかトニーはそこを「庭」と呼ぶほど大切な場所にしていました(笑)。 

ところがその後、マンションへ引っ越すことになったら、トニーが前より外出しなくなってしまって……。実は、庭がご近所さんたちとの交流の場にもなっていて、それが彼の日々の楽しみだったんです。

人付き合いが減ってしまった彼の姿を見たとき、「私が言い出した引っ越しのせいで、本当に申し訳なかったな」という、一種の懺悔のような気持ちが湧いてきました 。

そこで私は心に決めたんです。「よし、これからはこの人に対してとにかく穏やかであろう」って 。 そしてまた笑顔が増えるように頑張ろうって思いました。

そうやって自分自身の心を「穏やかでいよう」と意識して、ここ3年くらい行動するようになってから、本当に自分の中身が変わっていきました。精神的にもすごく安定したんですよね。

その結果、今は焦ることや心配しすぎること、誰かに怒ったりイラッとしたりすることが、本当に少なくなりました 。つい最近、トニーも納得の引っ越しができたので良かったなあと思っています。

配信元: HALMEK up

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