「明らかに熱中症でした」川田将雅騎手の発言が波紋…競馬“真夏開催”に浮上した深刻なリスク。ファンからは「馬死ぬぞ」の声も

「明らかに熱中症でした」川田将雅騎手の発言が波紋…競馬“真夏開催”に浮上した深刻なリスク。ファンからは「馬死ぬぞ」の声も

◆北海道開催の拡充も視野に入れるべき

 7レース制にすれば、暑熱負荷を下げられる可能性はある。だが、真夏の本州でリスクを十分に抑え込める保証はない。

 だからこそ、将来的には北海道開催の拡充も選択肢に入れるべきではないだろうか。

 札幌と函館の同時開催には、馬房、調教施設、輸送、人員などの大規模な整備が必要になる。JRAは、必要な出走馬房が2000~3000程度と見込まれる一方、現状は1472馬房にとどまると説明している。

 北海道2場開催は、明日から使える魔法ではない。とはいえ、難しいという一言で議論を打ち切るのも違う。

 猛暑がさらに深刻になる将来へ向け、最も暑い時期の本州開催を縮小できるよう、北海道の受け入れ態勢を整える。時間も費用もかかるなら、必要性が現実になってから慌てるのでは遅い。

 守るべきなのは、夏競馬の慣習ではない。馬の安全だ。

 現行日程を所与の前提として対策を積み増すのではなく、安全に開催できる場所と時間を基準に番組を組み直す。今こそ、その議論を始めるべきではないだろうか。

文/中川大河

【中川大河】
競馬歴30年以上の競馬ライター。競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。競馬情報サイト「GJ」にて、過去に400本ほどの記事を執筆。
配信元: 日刊SPA!

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