【福島県双葉郡・スポーツ】女子サッカーで地域を元気に。「日本一地域に愛されるチーム」を目指すFUKUSHIMA WWW.

【福島県双葉郡・スポーツ】女子サッカーで地域を元気に。「日本一地域に愛されるチーム」を目指すFUKUSHIMA WWW.

応援してくれる人の顔が見えるまち

その一人が、キャプテンの井久保茉桜選手です。東京都出身で、大阪や北海道のチームを経てFUKUSHIMA WWW.に加入しました。

トレーニングをする井久保選手(写真中央)

「新しいチームの立ち上げに関われる機会はなかなかないので、話を聞いたときは、純粋に楽しそうだなとワクワクしました」

井久保選手は、挑戦への期待を胸に浪江町への移住を決めましたが、震災や原発事故を経験した浜通りについて、ほとんど知識がなかったと言います。

「初めて来たのは2025年2月です。昼間は特に気にならなかったのですが、夜になると街灯が少なくて、思った以上に暗くて驚きました。まだ一部バリケードが残っている場所もあって、正直少し戸惑いましたね」

現在は、浪江町で暮らしながら、震災後に活動が休止していた大熊町の総合型地域スポーツクラブ「NPO法人おおくまスポーツクラブ」の再開に関わる仕事に就き、競技と両立する日々を送る井久保選手。移住から約1年が経ち、浜通りの印象にも少しずつ変化があると言います。

「大阪や北海道のチームにいた頃は、職場やチーム以外で地域の人と関わる機会がほとんどありませんでした。でもここでは、仕事で出会った人が試合を見に来てくれたり、イベントで知り合った人が声をかけてくれたりするんです。買い物中にも、『試合見たよ』『頑張ってね』って声をかけてもらえることもあって、応援してもらっている実感があります。その分、『地域の人たちのために頑張りたい』という気持ちも強くなりました」

まずは、地域を知ることから始める

FUKUSHIMA WWW.の選手は、試合や練習だけでなく、お祭りやカラオケ大会への参加など、地域イベントにも積極的に参加しています。仕事にサッカーに地域活動にと、大忙しの日々です。

さらに、浜通りの歴史や震災・原発事故について学ぶ機会も設けています。現在は月に2回ほどクラブ内で研修を実施。福島第一原子力発電所を視察したり、地域住民から話を聞いたりしながら、地域への理解を深めているそうです。

また、浪江町の地域おこし協力隊として活動する選手もおり、現地視察ツアーのガイドを務めるなど、自分なりの言葉で浜通りの現状や魅力を伝えています。

「選手たちは就業先でも、避難生活を経験した方や除染・復興工事に携わった方の話を率先して聞いています。『当時はどうだったんですか?』と、何気ない会話のなかから地域のことを知ろうという姿勢があって、本当にすごいなと思います」(佐藤さん)

そうした日々の関わりが、少しずつ地域との距離を縮めていきました。

配信元: Nativ.media

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