◆NG子供靴③「すぐ成長するから」と大きすぎる靴
子供の足は本当にすぐ大きくなりますよね。私にも子供がいますが、小学生のときは最低1年に1回、成長期まっさかりの時には1年に2回買い替えていたときがありました。ワラジの世の中ならどんなに良かったのに……と、複雑な心境だったのをよく覚えています。とはいえ、先取りして大きすぎる靴を選ぶのは、いいことが何もありません。まず、思った以上に早く壊れます(実体験です)。どれだけバンドをきつく締めても、子供の運動量では結局足が中で遊んでしまい、つまずく、引きずるの繰り返しで、半年も持ちませんでした。とはいえ、「適正サイズ」もわかりづらいのが子供靴。ベストはインソールを抜いて、子供の足をのせて「人差し指一本分」の余裕があるのを目視で確認することです。

……ということは、インソールが抜けない靴はNGとも言えます。
値段に関係なく、本当に子供の足を考えているメーカーの靴は、ひとしくインソールが抜けるようになっています。接着されているメーカーは避けた方がベター。いくら靴の上からさわろうが、AI搭載のマシーンで計ろうが、目視には勝てません。靴を試すときに緊張したりふざけて指先をぎゅっと縮めてしまうお子さんは珍しくありません。
夏休みは、子供の靴を見直す絶好のタイミングです。新学期が始まる前に、一度お子さんの靴を手に取ってみてください。
「有名ブランドだから」「軽いから」「すぐ大きくなるから大きめを」。どれも親心からの選択でしょうが、子供にとって本当にいい靴とは限りません。
まずは今履いている靴のインソールを抜いて、足をのせてみる。それだけでも十分です。高い靴より、子供の足に合っていて、思いっきり走れる靴。それが一番の「いい靴」です。
<文/佐藤靖青>
【シューフィッター佐藤靖青】
イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます『シューフィッター佐藤靖青(旧・こまつ)@毎日靴ブログ』。著書『予約の取れないシューフィッターが教える正しい靴の選びかた』

